ニュースの”なぜ”は日本史に学べ 日本人が知らない76の疑問 / 伊藤賀一


人類初の人口減少など、日本は、いま政治・経済・国際情勢のなかで、大転換期にあるが、日々のニュースを追いかけるだけでは、深層を読み解くことはできない。

現在の表層のニュースに隠れた「日本史」をたどることで「現在」をクリアーに出来る。そんな概念から、様々な事例を歴史をベースに打開策の「76項目」提示しています。

「今を知りたければ、歴史に学べ!」と著者は説く。

・天皇の生前退位はなぜ問題なのか?

・保守とリベラルの歴史はどうなっているのか?

・自民党はなぜ「憲法改正」にこだわるのか

・尖閣諸島、竹島、北方領土など。問題はなにか?

・なぜ沖縄に基地が集中するのか?

・女性活用? なぜ日本は先進国に比べ男尊女卑なのか。

・日本人はなぜ「不倫」に厳しいのか。

54個目の疑問にこんなことをあげています。

「日本の適正人口はどれくらい?」

日本の人口の変遷について見ていくと次のようになる。

・奈良時代:500万人
・平安時代:610万人
・鎌倉時代:620万人
・室町時代:960万人
・江戸時代:3000万人
・明治時代:4000万人
・大正時代:6000万人 
・昭和45年:1億人

右肩上がりで伸びてきた人口は、昭和に入ると1931年開始の満州事変から1945年の太平洋戦争敗戦までの〝15年戦争〟期で、一時的に人口は減少することになる。

昭和時代前期は、戦争で亡くなった人や、台湾、朝鮮や満州、南洋諸島などの植民地・占領地に移住した人もいるので、適正人口を考えるうえでは、あまり参考にはならない。

終戦直後の人口は7199万人。

その後、太平洋戦争末期から終戦直後の「産めよ、殖やせよ」の人口増加政策がもたらす価値観の変化や平和の到来、戦後の復興や高度経済成長によって人口が急増していったのはご存じの通り。

戦後の人口増は、平和の訪れや急激な経済発展など特殊な事情が重なった結果といえる。このような歴史を踏まえると、自然に考えれば、大正時代の6000万人程度。

以後、自然に高齢化が進んだであろうことを考えても7000万人程度が、適正人口だったと結論づけることが出来るという。

現在の人口減少は、人口7000万人の時代に戻る過程だととらえると、少子高齢化問題も見方が変わり、ポジティブな思考ができるのではないかと著者はいう。

社会や政治家は人口減少は悪だという。

しかし「SDGs」を推奨する。

「SDGs」に一番、有効的なことは「人口減少」なのに。笑

人口が減ると困る「グローバル市場主義」

「人口減少」は悪なのでは無く「自然な流れ」

そんな風に思想して、ソフトランディングしていく思想こそ、

過去の歴史になかった、

そしてこれから何百年後に語られる歴史を作らなければならない、現代人の使命ではないのか。酔っ払っているせいか・・・スラスラ書けました。笑

20 th in August / 236 th in 2023