死んだら遺体はどうなるの?: おくりびと 納棺師が語る自殺 孤独死 事故死 涙なしには語れない!苦悩と感動のエピソード集 / おくりびと納棺師さん


 2008年の映画「おくりびと」によって、一気に世に知れ渡った「納棺師」。 この仕事は、誰でも出来るが、誰もが続けられる仕事ではないという。早くて入社当日、続いても3ヶ月以内で辞めていく人がほとんどだという。 

 まわりからは「そんな仕事はやめろ。」「堂々と人に言えない様な仕事をするな。」「そんな仕事されたら、もう気持ち悪くてお前に触れなくなる。」 などと言われ猛反対されたが、15年間にわたり7000人以上の方の最期を見送り納棺師を続けている著者。この仕事に出会えたことに、感謝し心から誇りに思っているという。

 納棺師の仕事を見たときがあるのは、父が死んだときくらいだろうか。本書で述べられていたが、あまり家族に見せないようにするのがしきたりらしく、父と対面したのは仕上がった後で、奥でひっそり何かやっていたような印象しかない。

 そんな納棺師の仕事の詳細や裏事情、印象的なエピソードなど。そんなことを知れたことはとても有意義でありました。

 著者の様に周りの人から反対されている、納棺師の方は他にもたくさんいるかも知れない。先日「火葬技師」の本を読みましたが、前書同様、死と向き合い接する仕事をしている人がいてくれるからこそ、誰もが訪れる「死」を迎えることが出来るる。

 そんなことに感謝しつつ、いつか自分にも来るであろう「死」について考え意識しながら、残りの「生」を少しでも有意義に過ごそうと思います。笑

18 th in November / 304 th in 2023