人間床: アルトカルシフィリア / 葉桜夏樹


人生55年生きていますが、

知らない世界を知ることが出来ました。笑

アルトカルシフィリア

女性から靴で踏まれることに興奮する性癖。

著者はこんなシリーズばかり、

何冊も小説を出しているようです。

主人公の経営する調剤薬局で勤務する花泉。

彼女は大学を出たばかりの美しい女性だった。

ふたりだけの職場。

私の視線は彼女の脚や靴。

そして彼女が踏む床に釘付けになる。

踏んだ場所や、履いていたパンプスをキレイにしなければという、そんな使命感。彼女が帰ったあと、踏んだ場所や、ロッカーを物色して靴の裏を舐める。

花泉から踏み殺されたい。

そんな思いがどんどんつのり、

主人公は花泉の運転する車の前に飛び出し、

車椅子の生活となってしまう。

花泉は自責の念から、介護のため一緒に暮らす。

主人公の性癖を受けいれ、踏まれる生活。

とにかく「踏まれたい」

足にまつわる特にパンプスに関係する執念と欲望。

とにかく、靴の裏を舐めたがる。笑

その根底にあるのは、中学時代にした経験。

砂場に埋められて、女子に顔を散々踏まれて、

自転車で顔を轢かれた記憶。笑

ワタシは全くこんな性癖はありませんが、

こんな性癖がある人が世の中にいるのかと思えば、

女性の足元を見る目が、

これからは少し変わるような、

そんな気にさせてくれる本書でありました。

13 th in October / 273 th in 2023