「悩みすぎる」人のトリセツ あなたとまわりの不安を一瞬で0にする / 大嶋信頼


 世の中には無数の不安、心配、悩みがあって、尽きることがない。自分の将来を不安に思っている方も少なくないが、どうしても不安が大きくなり、余裕がないときは「悩みすぎ」の状態になってしまう。

 不安というのは伝染する。平時では陽気な人、強気な人でも、周囲の人が不安を抱くことで、自身も不安になるケースが少なくない。

 友だちの相談を聞いているうち、自分まで悩むようになってきた。自分の仕事には影響がないのに、周囲に感化されて不安になってきた。心配性の同僚と話していたら、自分も些細なことで心配するようになった。

 以前までは自分の不安が解消されれば良かったはずなのに、社会全体が不安に包まれている今は「自分だけよければいい」では済まない社会になっている。

 そこで必要になってくるのは、相手との距離の取り方や言葉のチョイスだという。「悩みすぎる」人とのつき合い方を知っていれば、自分の身を守るだけではなく、不安を抱きがちな相手にも効くという。

 「悩みすぎる」というネガティブな題名ですが、本書は案外ポジティブな考えを与えてくれる印象です。悩みをグチグチと言ってくるような人に対して、めんどくさいとか、毛嫌いするようなイメージを、少し改善することも出来るし、そんな相手の本質はこんな思想なのでは無いか。そんなことを想像出来るだけでも、本書を読んだ甲斐は十分あったと思います。笑

 悩んでいる人と接することはある。それは伝染力が高いという。悩みすぎる人と接すれば接するほど、自分も悩みすぎる人になってしまうという。

 だったら接したくない。そんな風に思うが、経営者としては悩んでいる人に接しないわけにはいかない。笑 それでは、どう接すれば良いのか。そんなことをとても考えさせられてくれる本書でありました。笑

4月3冊目_2024年78冊目