オールウェザー投資という投資の手法について書かれている本書です。「オールウェザー」というくらいなので、全天候型といった感じでしょうか。
上げの局面で便乗出来るのはもちろん、リーマンショックの様な大暴落の局面でも、下げ幅を極力抑えることが出来るような、まぁどんな本にも書いてある「分散投資」をより具体的に教示してくれる内容です。
投資といえばもちろん、リスクが伴うことは誰もが理解していることではありますが、本書の教えを実行出来れば、資産を守りながらも効率的に運用できるため、投資への不安が軽減出来るような気がします。笑
著者の推奨する分散方法は単純に書くとこんな感じです。①株式（30%）②長期国債（40%）④中期国債（15%）③金（7.5%）④コモディティ（7.5%）どこの株式でどこの国債が良いか、興味がある人は本書を読んでください。笑
利率を考えるとつい株式に目が行くのは自然な流れですが、数年、数十年に一度起こるかもしれない大暴落についてあまり考えている人は少ない。そのため「国債」や「金」など、あまり注目することはないが、リスク管理としてとても重要なことが理解できました。
本書は「投資信託」は手数料が高いので「ETF」を買いなさいという教えです。「ETF」を知らない人はググってください（笑）。最近始める人が多くなってきた「iDeCo」は「投資信託」ですが、銘柄を最初に選んだまま、ほおっておく人が多いでしょう。
しかし最初に選択したものを買い続ける必要はないし、現金化できないだけで銘柄を変えることが出来ることを知っている人は、どれくらいいるのだろうか。本書はiDeCoを「リバランス」する際の十分すぎるヒントになるような気がします。
株式や投資の本は結構たくさん読んでいますが、とても短い本書ですが内容がわかりやすく、的を得ておりとても有意義な1冊だと思います。
This is the 19th book in January and the 19th in 2024.