最近、村上龍さんの小説を何冊か読んだので、ちょっと違う系の本を読んでみようとおもい手にとってみました。本書は、2003年に大ヒットした『13歳のハローワーク』の改訂増補版で、累計127万部を超えるロングセラーとなったらしい。
主に13歳前後の少年少女を対象にしていますが、大人が読んでも十分に楽しめ、考えさせられる内容です。大人が転職をするとき、なにか新規事業がないか構想するとき、とてもヒントがもらえるような内容でございました。
本書では約600種類の職業を紹介しています。各職業の解説は、村上龍らしい口語体で書かれており、仕事の内容、必要な能力や経験、やりがいなどをわかりやすく伝えています。
華やかな人気職業だけでなく、地味だけれど社会に不可欠な仕事や、一般的にはあまり知られていない職業も幅広く取り上げられている点が特徴です。
村上龍の職業観として、特に強調されているのは「職業は生きる手段ではなく目的である」という考え方。お金を稼ぐためだけでなく、充実感や誇り、人間関係を得るためのものだと位置づけ、社会や世界と自分をつなぐ架け橋だと説いています。
また、「何になりたいか」ではなく「何が好きか」から始めることを勧め、好きな教科や興味を手がかりに職業を探すアプローチを提案しています。すべての13歳には無限の可能性があるとして、活き活きと充実した人生を送ってほしいというメッセージが根底にあるようです。
本書は単なる職業案内ではなく、子どもたちに将来を考えるきっかけを与え、大人にとっては自身の仕事観を振り返る機会を与えてくれる、そんな一冊でありました。
しかし小説家という職業はすごい。どれくらい取材したのか、どんなインプット方法をしたのかわかりませんが、これほどの数の職種について仕事の内容や、どんな人が向いているのかなど、とても詳細にアウトプットされています。
これらもきっと小説を創造するための、ネタとして使っているのでしょう。インプットしたことをアウトプット。それのお手本とさせていただきたいと思います。(笑)
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