私は紙の本はほとんど読まず、電子書籍かオーディブルと決めてます。持って歩くのがメンドクサイのもありますが、年間300冊くらいは読むので、仮にそれが物体として貯まって行くのは、想像しただけでもゾッとするのが最大の理由です。(笑)
しかし本屋には、たまに足を向けるようにしています。というか、本屋さんに行くのはとても好きです。(笑)
電子書籍やオーディブルは完全にアルゴリズムに支配されており、おすすめを表示されるのでそればかり読んでしまう傾向があるので、今の旬というか本屋さんの「推し」を感じたくて行くようにしています。
それに加えて本屋さんで中を見て歩くと、自分が「これも読んだ、これも読んだ」と、「自分がたくさん本を読んだという満足感」を得ることが出来るのがとても好きです。(笑)
日本では1996年に出版物売上高が約2.65兆円でピークを迎えて以降、売上は下降の一途をたどり、2022年には約1.13兆円と半減以下。書店数もピーク時の約2万5000店から約1万1000店程度に激減し、自治体の約26%で書店がなくなっている。このまま構造的な問題が放置されれば、2028年頃には街中の普通の書店がほぼ姿を消し、探すのら難しくなる可能性が高いと本書では警告しています。
本書では「セレンディピティ」という「思いがけない偶然によって幸運や価値あるものを発見すること」について、最終話のテーマとして取り上げ、街の書店が持つ本質的な価値の核心として位置づけられています。
街の書店は、単に「欲しい本を買う場所」ではなく、予定していなかった本や未知の世界との「偶然の出会い」を生み出す稀少な公共空間であると強調。ネット書店やアルゴリズム推薦は効率的で最適化された選択を提供しますが、棚をぶらついて立ち止まり、予期せぬ一冊を手にする体験は失われやすいという。
この非効率的で偶発的な出会いこそが、思考を揺さぶり、人生の方向を変えたり、新しい視点を与えたりする力を持っていると著者は指摘。セレンディピティは、民主主義や教育、社会全体の知的厚みを支える基盤の一つでもあり、街の書店が消えることは、そうした「偶然に出会える社会」の喪失を意味すると警告しています。
著者のいう「本を売ること以外の収益源」が無ければ、本屋さんが消えるのはそう遠く無い時期に来ているのかも知れません。私の様に「本屋に行くのは好きなのに本を買わない人」が、どれくらいいるのかわかりませんが、本屋さんはなくなってほしくないので、著者の推奨する、講演会を主催するとか、カフェを併設するなど、そんな企業努力をして欲しいと願いたいと、本も買わない私の身勝手なお願いをして終わりたいと思います。(笑)
6月20冊目_2026年101冊目