ゾンビ回収婦 / 小砂川チト

 盛岡出身の方が芥川賞をとったと、ニュースや新聞やらで見かけたのでミーハー読書するため、1900円も出してKindleで購入しました。(笑) 

 著者は、1990年生まれ、岩手県盛岡市出身。中学校まで盛岡市で過ごし、高校進学に伴い上京。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院社会学研究科心理学専攻修了。

 2022年、「家庭用安心坑夫」で第65回群像新人文学賞を受賞しデビュー。同作で第167回芥川龍之介賞候補。

 2024年、「猿の戴冠式」で第170回芥川龍之介賞候補、単行本『猿の戴冠式』で第37回三島由紀夫賞候補、第46回野間文芸新人賞候補。

 2026年、「ゾンビ回収婦」で第175回芥川龍之介賞受賞。デビュー3作とも芥川賞候補になって、3作目で受賞とはなんともすばらしい。これから売れっ子の大作家先生になって行くのを期待したいものです。

 本書は、AIが社会や労働を深く侵食した近未来のお話です。主人公の「わたし」(女性)は、夫とともに、AI〈やつら〉に置き換えられたため、長年勤めた仕事を失う。

 失業のショックから夫は書き置きを残して失踪し、わたしは現実の孤独と無力感に苛まれる。三十余年「良い子」として周囲の期待に応え、賢明に役割をこなしてきた彼女の前にもう一つの現実が現れる。

 夫が残したVRヘッドセットを被り、仮想現実の世界に入ると、そこはゾンビが跋扈する不気味なホテル。プレイヤーたちがゾンビを倒して散らかした死体(骸や肉片、吐瀉物など)を、たった一人の掃除婦として拾い集め、ホテルを「美しく」保つ仕事が与えられる。

 感謝も称賛もなく、ただ黙々と繰り返す単調でグロテスクな労働。それでもわたしはひたむきに役割を果たしていく。ゲーム内では、ゾンビの死体がプレイヤーによってバラバラにされ、血や腐臭がリアルに感じられる描写が続き、仮想空間なのに五感が刺激されます。

 現実世界でAIに仕事を奪われ「代替可能」な存在となった自分と、ゲーム内で「見えない労働」を担う自分の姿が重なり、仕事の本質、承認欲求、社会的役割など、自分の生き方について思いを巡らせます。

 芥川賞の受賞作は過去に何冊も読んでいますが、たまに「難解すぎてあまり入って来ない感じ」の作品があります。大作家の先生が選考しているせいなのか、とても新しいものや、斬新なモノが受賞作になるようなイメージがあります。

 じつは、本書もそんな感じで、私にはナニがいいのか、ナニがすごいのか。ぶっちゃけ、ぜんぜん理解できず、私の心には全く刺さりませんでした。(笑) 

 しかし、「小山田さん、読んだんですか?」と聞かれたときに、答えれるようにアウトプット出来た自分を褒めて上げたいと思います。(笑)

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