成長以外、全て死 / 中野優作

 著者の本は昨年の9月に読んだ「クラクションを鳴らせ!変わらない中古車業界への提言」に続き2冊目です。前書は2023年8月刊行、本書は2025年9月に刊行です。基本的に生い立ちから起業から成功までの道のりを描いている部分には、変わりありませんが、ここ数年の出来事がとてもフューチャーされており、ここ数年の著者の活躍ぶりがとても感じられる内容になっています。

 私のアルゴリズムもあると思いますが、著者は私のSNSに登場します。youtubeもとても力を入れているらしく、現在確認したら53.8万人。まさにインフルエンサーといった感じです。

 本書は、中卒から年商135億円超の企業を築き上げた実業家・中野優作による自伝的ノンフィクションです。1982年に香川県で生まれ、中学卒業後に高校を中退し、土木作業員として過酷な肉体労働を経験した著者は、2008年に中古車販売大手ビッグモーターに入社。

 しかし業界の激しいプレッシャーや闇の中でうつ症状に苦しんだ20代を過ごし、2017年に独立して中古車販売会社BUDDICAを創業。業界初の通販モデル「BUDDICA DIRECT」を確立。短期間で4年連続全国販売台数No.1を達成し、年商135億円超・SNSフォロワー総数100万人規模の企業へと急成長させた。

 タイトル通りの「成長以外、全て死」という過激な哲学。著者は人は3回死ぬと言い、1回目は成長を諦めた瞬間。安定や現状維持を選んだ途端に下りのエスカレーターに乗るようなもので、何もしなければ自然に落ちていくだけだと警告。20代の停滞感や「なんとなく生きている」感覚を原体験に、挑戦こそが最高の快楽であり、行動こそが人生を変える唯一の手段だと力説します。

 「50の哲学」が収録され、熱狂する人生の選び方、戦場で勝つ仕事術、最強の組織の作り方、美学を持って生きること、豊かな人生を自分で設計する方法といったテーマで展開されています。

 具体的な内容では、ビッグモーター時代に味わった業界のリアルやプレッシャーとの闘い、独立時の「死ぬか生きるか」の決断、失敗を繰り返しながら事業を成長させた過程が赤裸々に語られます。

 仕事をゲーム化する思考法、結果に徹底的にこだわる姿勢、上司・部下・取引先を巻き込む熱狂的な組織づくり、見た目や食事・ファッションなどの自己表現、家族との向き合い方など、すべて著者の実体験に基づいて紹介されています。

 本書では触れてはいませんでしたが、著者がSNSで「従業員を採用するとき自分の本を読んで共感するやつは入社させる」みたいなことを言っているのを聞いたことがあります。華やかに成功している姿をみると、憧れや羨ましさを感じる人が多いかも知れませんが、本書を読むとやはり成功者は、並大抵の努力をしているものだと、とても感じさせてくれました。

 私も経営者の端くれなので、筆者ほどの行動はできないかも知れませんが、少しでも近づけるよう、これから精進してまいろうと思います。(笑)

6月11冊目_2026年92冊目