7月23日に大腸がんのため68歳で亡くなった著者。「東野圭吾が亡くなったのは、本を読む人としてはショックなんですか?」と、そんなことを聞かれることがあったので、なにかネタを仕入れておこうと読んでみようと思いました。(笑)
何かの本で読んだのですが、東野圭吾は日本の作家の中でもトップクラスの売上を誇るというようなことが書いてあったのを思い出し、少し調べてみました。
東野圭吾の作品は世界37の国と地域で翻訳され、国内累計約1億900万部、海外版を含めた世界累計発行部数は約1億6800万部。特にアジア圏で絶大な人気を誇る。累計発行部数スゴ過ぎです。
韓国や中国、台湾、タイなどアジア各地で圧倒的な売上と人気を誇り、韓国大手書店などの調べで「過去10年で最も売れた外国(海外)小説家」の第1位に輝くなど、アジア全域でナンバーワンの評価と実績を持つ日本を代表する世界的なベストセラー作家。
こんなに売れているのに、なぜかAudibleには本書の1冊しか掲載されていません。自作のオーディオブック化を認めていなかった著者が、音声の可能性を広げるために初めて参加したのが本書だという。加賀恭一郎シリーズ第13作『誰かが私を殺した』は、Audible限定のオリジナルオーディオブック作品として2024年に配信されたものだという。
Wikiによると本オーディオブックは、寺島しのぶ、松坂桃李、高橋克典など、延べ13人もの豪華キャストがナレーターを務めています。恐れ入りました。(笑)
物語は、国重ホールディングスの「女帝」として辣腕を振るってきた国重塔子の視点で進みます。亡き夫の月命日に墓前で手を合わせていた塔子は、突然背中に衝撃を受けて倒れ、気がつくと魂だけの存在となってこの世に留まっていた。
彼女は自分が誰かに撃たれて殺されたことを理解し、警察の遺体安置所で出会った警視庁捜査一課の警部・加賀恭一郎と、その新たな相棒である女性刑事・新澤たちの捜査を、霊として寄り添いながら見守ることになります。
塔子は生前、公私ともに完璧を目指し、気に入った人間は徹底的に守り立てる一方で、信用できなくなった者を容赦なく切り捨ててきた。そのため恨みを抱く者は少なくなく、自身も「誰かが私を殺した」と当然のように考える。
来月結婚を控えた一人息子・辰真への母親としての愛情も深く注いできたつもりだったが、加賀は些細な手がかりを丁寧に積み重ね、事件の真相へと迫っていく。
調査の過程で明らかになるのは、塔子が意図された標的ではなかったという事実。犯人は別の人物を殺そうとして塔子を誤って撃ってしまったのであり、その背景には息子・辰真の歪んだ愛情と、婚約者・詩織の浮気をめぐるすれ違いが複雑に絡み合っていた・・・。
ベタな感想で申し訳ありませんが、東野圭吾の人気は、圧倒的な「読みやすさ」、巧妙な「どんでん返し」の構成力、そして人間の心理や社会の暗部を深く描くストーリーテリングの巧みさにあると何かで読みましたが、まったくそのとおりだと思います。(笑)
それに本書は、豪華キャストもそうですが、効果音やBGMもあったりして、さながら映像のないドラマという感じも、「読みやすさ」に拍車を掛けているかも知れません。せっかく手にとった東野圭吾さん。ほかにもなにか読んでみようと思うと同時に、御冥福をお祈りします。
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