95 / 早見和真

 早見和真さんの本は「カフネ」に続き本屋大賞2位だった「アルプス席の母」を読んだ流れで、「店長がバカすぎて」「新!店長がバカすぎて」「さらば!店長がバカすぎて」「問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい」「ザ・ロイヤル・ファミリー」「イノセント・デイズ」「八月の母」と読んで、本書は9冊目のアウトプットです。

 2015年、37歳の広重秋久(会社員)は母校の女子高生・新村萌香から「1995年」について取材を受け、高校時代を語り始めます。

 1995年3月、地下鉄サリン事件で死を実感した平凡な優等生・秋久は、カリスマ同級生・鈴木翔太郎(翔)に強制的に誘われ、マルコ・レオ・ドヨンらとチームを組んだり、破茶滅茶。

 渋谷を拠点に他校生やチーマーと対立し、ミステリアスな少女・セイラと出会い、刺激的な日々を送ります。秋久はセイラに恋をするが実らず。翔が襲撃され、秋久は復讐に立ち上がるります。

 大晦日、チームは花火打ち上げを試みるが乱闘に巻き込まれ、危機を迎えます。メンバーは負傷しながらも生き延び、20年後、約束通り再会した彼らは花火を上げ、手を繋いで逃げ出し、秋久は過去の熱い経験を胸に、今を生きていきます。

 1995年と2015年。17歳と37歳。この20年の年月をいったりきたりという感じと、2015年時点での回想シーンといえばそんな気もする、そんな展開でございました。

 私は1995年27歳で、2015年は47歳です。28歳の頃は全てにおいて元気で、酒を飲みに出れば、午前様が当たり前でしたが、47歳の頃は自分の衰えをあちこちで感じ始めた頃でありました。

 人生の中で20年というスパンで、自分はどの様に変わったのか、成長したのか、そしてどう衰えたのか。そんなことを考えさせてくれる、そんな一冊でありました。

8月15冊目_2026年147冊目