中国共産党 暗黒の百年史 / 石平


 著者は中国人です。日本に留学して日本にある中国の文献を読み漁り、如何に真実が他国には伝わっていないのか。そんなことを思ったという。

 著者の語るここ100年の中国。虐殺、凌辱、陰謀、裏切り、スパイマスター周恩来の恐ろしい正体など。日本人が知らない衝撃事実のまさにオンパレードと言ってもいいだろう。

 「日中友好」とかそんな言葉はよく聞くが、それ以外に、◯◯友好という言葉は余り聞いたことが無い。笑 それくらい「友好」という建前を掲げなければ、とてもお付き合い出来ない人種なのではないか。そんなことを思う。

 中国には歴史に残る主導者が存在する。毛沢東、鄧小平、江沢民、そして現在につながる習近平。

 率直な感想は「ヒドイ」笑 何年か前に中国で列車事故があった時、穴を掘って埋めた時があった。当時は「さすが中国」と思ったが、本書を読んでそんな行動をするのは、伝統だからしょうがない。そんなことすら思わせてくれました。笑

 本書を読んで印象的だったのは、毛沢東の淫乱ぶりと、繰り返される虐殺の歴史です。現在騒がれているが、いまいち報道されない、「チベット侵攻」や「台湾侵攻」。日本が絡むものとして「尖閣」の問題もある。

 しかし本書で感じ取れた中国は、私のイメージしていた中国より10倍、中国のイメージを悪くしてくれました。笑

 歴史は繰り返すとも言うし、人間はなかなか変われないともよく言う言葉です。日本の教育では、「こいつは悪いやつだ!」という、そんな教育は少なくとも私は受けた覚えは無い。

 しかし、中国では日本は悪い奴らという教育が行われている。韓国の本もたくさん読んでそれは韓国でも行われている現実は知っていましたが、中国の方が数段上を行っている印象です。

 中国人は声が大きくて、うるさいのは文化だから。そんな風に思って私は軽視していましたが、これからは「コイツラ日本をナメている!!」そんな風に思うだろう。そんな本書です。

 「虐殺」と聞くと皆さん、ヒトラーを思い浮かべる人が多いだろう。中国にはヒトラーに匹敵する人が何人もいて、その歴史は繰り返され、現在も習近平により現在進行形になっている。そんなことを感じさせてくれる本書でありました。

4月10冊目_2024年85冊目