殺人やドラッグなど、一般的に「してはいけないこと」になっている。
海外のそんな人たちに対してヤバそうな取材。
それを元に現場で著者が感じとった、
犯罪者の思考回路が客観的に描かれています。
彼らの行為を全否定するのではなく、
「なぜそうするのか」そんな視点で描かれている印象です。
印象的な事例をメモしておく。笑
フィリピン では、交通事故で死亡したとしても10万ペソ(約22万円)ぐらいの賠償金で済んでしまうという。大変なのは相手の車が高級車だったとき。そんな車にぶつけてしまったら何を考えるのか?「修理代が払えない!」高い修理代を請求されるくらいなら、その場から逃げる。大事故になってしまったときはどうするのか。そんな時こそ、車の損傷がひどい。そこが問題だという。大怪我を負わせてしまった場合に、高い治療費を払わせられるくらいなら、殺して安い賠償金で済まそうとする行動に出る人がいる という。
トドメを刺すのか。笑
ケニアで強盗をした複数の犯人がいた。強盗はもちろん、肯定できるものでは無いが、警察が逃げる犯人を1人だけ残して射殺した事例があり、生き残った男から聞いた話だという。取り調べで「なぜみんな殺すのか、動けないやつを殺すなんて酷いじゃないか」そう警察に問うと、「取り調べに1人いれば他はいらない」単純に人数が多いと面倒くさく、著者の言葉を借りれば、「残業するくらいなら殺す」だという。
死人に口無しではあるが、1人残ればダメじゃ無いかと密かに思う。笑
著者はあとがきでこんなことを書いていた。
「世界よ、平和になれ!」と祈るよりも、そんな世界に対応できる自分に生まれ変わるほうがいい。自分がどん底にあって、不幸を嘆いていても、世界はあなたを救わないし、時間は流れていく。上手くいかない原因を自分以外の人間に求め出し時、危険思想に染まっていく。危険思想に染まるか、自分を変えて行くことは表裏一体。
今晩も飲んで、少し変わろうと思います。
03 th in August / 219 th in 2023