普通の会社員が資産1億円の「億り人」となり、経済的自由を手に入れる現実的な道筋を、対話形式でわかりやすく示した内容です。
著者は、特別な才能や運がなくても、勤勉・倹約・共働きを続け、方法を誤らなければ誰でも到達可能だと断言します。
日本では20世帯に1世帯が資産1億円超を保有し、会社員の生涯年収は平均2〜3億円、共働きなら5億円程度。このうち15%を貯蓄に回し年率3%で運用すれば、無理なく1億円に達する計算になるという。
少し現在の給料水準が、この辺の田舎の中小企業とはかけ離れていますが、仕組みとしてだけはとりあえず頭に入れておきましょう。(笑)
お金持ちになる方法は「収入を上げる」「支出を減らす」「運用して増やす」というシンプルな3つの法則。
運用では、プロの予想より市場全体をコピーするインデックスファンドが有利。何の本でも出てくるインデックス。ウォーレン・バフェットが「自分が死んだら妻に資産は全部インデックスにしなさい」という有名な言葉も出てきました。
ノーベル賞受賞者の研究でも、ランダムなサルの銘柄選択でも、プロを上回る事実を踏まえ、低コストの全世界株式やS&P500連動型を新NISAで長期積み立てれば、税制を最大限活用して税金と無縁の資産形成が可能になるという。
支出面では、保険は「不幸の宝くじ」として過剰なものを避け、高額療養費制度を考慮して最小限に抑える。
マイホームは投資として捉え、ローンによるリスクや他の運用利回りと比較して検討しなければならないと説いています。私も反マイホーム論者なので、これにはとても同調させていただきました。
収入を増やす点では、会社員のままでは税と社会保険料の負担が重く、手取りが増えにくいため限界がある。そこで推奨されるのが「フリーエージェント」として働き、マイクロ法人を設立して「人格を二つ持つ」戦略。
個人事業主として好きな領域で競争の少ないニッチに戦いの場をずらし、専門性を磨きながら、法人では役員報酬を抑え経費を計上して合法的に節税し、社会保険料を最小化。
税金と社会保険料にお金を取られすぎているので、それをいかに減らすかが重要だという。
会社員を続けながら副業で始めることも可能で、独立のタイミングはスキルが十分に蓄積された後が現実的。
本書でさんざん引用されている橘玲氏の『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』。まだ読んでいませんが、制度の歪みを利用する「黄金の羽根」を拾う発想で、会社やお金に縛られない自由な人生を設計する意味でもぜひ拝読してみようと思います。
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