予防医学専門の内科医・桐村里紗による2018年の光文社新書。ほんまでっかTVにも出演したことがある先生らしい。
日本人は「無臭社会」で体臭が少ないと思われがちだが、在日外国人の約7割が「日本人の口臭にがっかりした経験がある」と答え、35歳以上の8割が歯周病というデータもあるという。
日本人はアポクリン汗腺が少なくワキガは10〜15%程度と少ないが、口臭ケアが不十分で「口臭大国」と指摘。
においは健康のバロメーターであり、体の危機を知らせるシグナル。自分のにおいには「順応」で気づきにくい。生理的な口臭・体臭はあるが、病的な不快臭は不健康のサイン。
においの仕組みは、におい物質・嗅覚・脳、特に潜在意識と結びついた大脳辺縁系を解説。「臭う=不健康」の視点から、においが健康状態を映すことを指摘。
口臭では主因を歯周病とし、口腔内細菌濃度が便以上になる場合もあること、歯周病菌が糖尿病・動脈硬化・認知症・がんなど全身疾患と関連するという。
日本人は文化的にキス・ハグが少なく口臭をケアする意識が低い点を挙げていた。確かに会う人会う人にキスをするようなことでもあれば、それは気にするだろう。(笑)
体臭では汗臭・加齢臭・ミドル脂臭などの種類と原因を説明。加齢臭やミドル臭は食生活・ライフスタイルに起因し、汗をきちんとかくことや生活習慣の改善が重要だと説いています。
とても衝撃的なタイトルですが、医学的根拠に基づき口臭・体臭を健康問題として丁寧に解説した実用的という印象です。
日本人の「自分は臭わない」という思い込みを覆し、特に歯周病と全身疾患のつながりを理解させてくれました。
先日読んだ肝臓の本にも書いてありましたが、とにかく歯周病菌は肝臓にも悪さをするので、朝イチで歯磨きすることを推奨していた。本書でそれを再認識できたので、起床直後なにかを飲む前に歯磨きをすることにしようと思う。
自分のにおいは気づきにくいですが、生活習慣の影響がかなり大きなウェイトを占めるようなので、消臭グッズ頼みになるのではなく、ニオイの根本からを見直すきっかけをくれるそんな本書でありました。
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