私はよく知りませんでしたが「女性向けのAV」というものがあるらしく、そのジャンルで大人気の著者らしい。顔が見たかったのでググってみたら、たしかに端正なルックスで、相手を大切にするプレイで女性たちからの人気を集め、「エロメン」として業界を引っ張っていると書いてあった。(笑)
本書はセックスの実用書という感じです。男性向けAVの演出やファンタジーを、現実のセックスの手本にしてしまうことで生じる男女双方の誤解を指摘し、女性が喜ぶセックスの考え方やこれからの性のあり方を提案しています。
AVはエンタメとしてのフィクションであり、現実のセックスの教科書ではないという大前提を強調しています。男性向けAVの特徴として、過剰な演出による、激しい体位、顔射、潮吹き、中イキなど、男性視聴者の欲望を満たすだけのものとし、実際には挿入中の中イキは稀で、フェラを本気で好む女性は少ないといった現実とのギャップを具体的に指摘。
多くの男性がAVをそのまま真似てしまい、女性側が不満を言いにくい構造を問題視しています。結論として、AVはファンタジーとして楽しめばいいが、現実に持ち込まないことを強く訴えます。
著者が実際に意識しているポイントをハウツー風に紹介されています。セックス前の準備や誘い方、直前のコミュニケーションを大切にし、関係性や気持ちの確認を重視して相手の反応を丁寧に観察する。そして「好き」という感情を免罪符にして、「好きだから〇〇してもいいよね」など絶対あってなならない行為だという。
女性向けAVの特徴を参考にしつつ、ナチュラルで相手を思いやる行為を推奨し、過剰なパフォーマンスより、終わった後の率直なフィードバックの大切さを強調します。
現代のセックスコストの上昇やセックスレスの増加に触れつつ、それでもセックスを諦めないでほしいという。恋愛・結婚の歴史が意外と浅いことを踏まえ、「工夫の余地は多い」と前向きに語り、失敗を許容するマインドや、相手を思いやるがゆえのすれ違いを減らすための対話の必要性を説いています。
私はAVに関する本もたくさん読んでいます。アウトプットを調べたら次の本が出てきました。「偏差値78のAV男優が考える セックス幸福論 / 森林原人」「AV男優の流儀 / 鈴木おさむ」「AV男優しみけんが教える うんこ座りでオトコの悩みの大半は解決する! / しみけん」「それでも彼女は生きていく 3.11をきっかけにAV女優となった7人の女の子/山川徹」「AV女優、のち/安田理央」AVで検索した結果は5冊でしたが、多分ほかにもあると思います。(笑)
本書もそうでしたが、私たちが普段目にするAVは、男性自身の欲望を吐き出すために作り出されるエンターテイメントであり、現実とのギャップがあることを再認識することが出来ました。
私は年齢も年齢なので、本書で学んだことを活かせることはないとは思いますが、盛んにやっている方も、まだ未経験で妄想だらけの人にも、とてもおすすめできるそんな一冊でありました。(笑)
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