偏差値78のAV男優が考える セックス幸福論 / 森林原人


 まず、本書で紹介されていた、著者紹介をコピペします。(笑)

 1979年横浜生まれ、横浜育ち。地元では神童と呼ばれ、中学受験で麻布、栄光、筑駒、ラ・サール全てに合格し、筑駒に入学。そこで本物の天才達を目の当たりにして人生初の挫折。勉学に向けられていた努力は、性的なことに対する情熱に変わる。

 お小遣いやお年玉は全てエロ本に消え、付いたあだ名は“歩く有害図書”。当然の如く東大受験失敗。一浪した後、専修大学文学部心理学科に進学。映画『Shall we ダンス?』に感動し、社交ダンスサークルに入るもパートナーが見つからず、鏡に向かって一人でダンス。

 そんな自分に嫌気がさし自暴自棄になり、性的衝動の勢いも借りてAV男優に応募。初めてのAV現場でも、滞りなく勃起から射精の流れをこなし絶賛される。

 20歳から37歳に至る現在までAV男優一筋。出演本数1万本。経験人数8000人。巨根なのと、セックスするとすぐに好きになってしまう性分から“純情バズーカー”と言われている。趣味は読書で、好きな作家は池田晶子。

 先日読んだ「AV男優の流儀/鈴木おさむ」にも著者は登場していましたが、気になってKindleで検索したら著書があったので手にとってみました。

 「はじめに」で、こんなことが書かれていました。

 20歳から始めて37歳の今に至るまで8千人と1万回以上セックスをしてきました。多い時で1日に18人。3日として空くことなくセックスしています。もちろん、その大半が仕事ですが、彼女やセフレともセックスしてきました。僕は気持ち良いことが大好きで、だから、セックスが大好きです。セックスのない人生なんて考えられません。

 1日18人ってなんだ?と率直に思いましたが、本書を読んでその過酷なAV男優生活を垣間見ることが出来ました。親にAV男優をしていると打ち明けるエピソードが紹介されています。「神童」と呼ばれていた著者。どんなAV男優の親よりその落胆具合は大きかったことでしょう。(笑)

 弁護士の友人からこんなことを言われたという。「お前は性加害者と同じ匂いがする」そう言われたとき、自分でもわからないでもない気がした。それくらいセックスが好きだという。

 男優になりたいと思ったのも、AVを観ていて、そこにセックスがあったので、そこに行ったらセックスできると思ったから。そしてセックスしていたらお金がもらえるようになり、仕事になった。

 お金のためにセックスをしているわけではない。セックスがしたいから、セックスを見せるという仕事をしていると断言しています。好きなことがラッキーにも仕事になったという流れであり、セックスが初めにありきだという。

 好きなことが仕事になるなら、それは羨むことなのかも知れませんが、本書を読む限り、私はどんなに好きになっても無理でしょう。一生、視聴者側で居続けようと思います。(笑)

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