ルンルンを買っておうちに帰ろう/ 林真理子

昭和60年発行、林真理子のデビュー作。

なぜ、今頃こんなのものを読むのか。笑

幻冬舎 見城徹さんの本を読むと必ず出て来る林真理子さん。

この「ルンルンを買っておうちに帰ろう」を読み、

編集者見城徹が著者に小説を書くことを強く勧め、

数年後直木賞を受賞。現在は日本文藝家協会理事長まで勤める著者。

そんな原点を知りたくなって読んでみました。笑

林真理子。

私のイメージは高校生の頃、テレビのバラエティーに出まくっていて、共演者に散々いじられているイメージしかありません。笑

この頃、女性のエッセーというものは、いい女への憧れを抱かせるようなものばかり。

そんなものに異を唱えた功績もあり、ベストセラーになったのかもしれません。笑

そんな綺麗事をエッセーにする女達に対し、

こんな書き出しで始まります。

彼女たちはその本の中ではやたら
パンツ脱いで男と寝ちゃうけれど、
文章を書くということにおいては、
毛糸のズロースを三枚重ねてはいている感じ。
 なにをこわがっているんだろう。
 なにをおそれているんだろう。
若い女がもっているものなんて
タカがしれているじゃないか、と私はいいたい。
ヒガミ、ネタミ、ソネミ、
この三つを彼女たちは絶対に描こうとしないけれど、
それがそんなにカッコ悪いもんかよ、エ!
とにかく私は言葉の女子プロレスラーになって、
いままでのキレイキレイエッセイを
ぶっこわしちゃおうと決心をかためちゃったのである。
ものすごい悪役になりそうだけど、ま、いいや。
どうせはかない女の命、大輪の花、
いやネズミ花火となって果てましょう。

坂本龍一に憧れを抱く一方、矢野顕子に嫌悪感をむき出しています。

パーティーで坂本龍一と一緒になり、

テーブルの近くに行って話しかけようとしたら、

矢野顕子が通りかかったのである。

写真で見るよりずっとブスだった。

本当に妖怪じみた感じがあった。

見城徹さんと坂本龍一さんは非常に親しい間柄なのは、

見城徹さんの本を読んだ方は誰でも知っていると思います。

この文章を見て彼女に小説を書くことを薦めたのか。

そんなこととを思いつつ、読書の連鎖。笑

35年前の本ですが、ヒガミ、ネタミ、ソネミ、から来る女の感情。

そしてそんな女の性描写。笑

大変勉強になりました。笑 

だいすけ@190dai.com
新しモノ好き。ガジェット大好き。 平成元年から小さい建設会社。今は社長です。小さい会社なので、営業的なことや技術的なこと。除雪もします。ガジェット、カメラ好きが講じ、ネットやPC、Drone好き。外食する時や夜の会合なども多いので、食べ歩きやガジェット。仕事のこと。読書。そして地元のコトを中心に書いて行こうと思います。
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