今週末に中園ミホさんの講演会に行くことにしたので「ぐーたら女の成功術 / 中園ミホ」というやつを読んだのですが、けっこう林真理子さんとの交流話が紹介されていたので、林真理子さんの、なにか読んでいないものが無いかと物色して見つけた本書。
アウトプットしようといろいろ見ていたら、本書は1997年にTBSでテレビドラマ化されていて、その脚本は中園ミホさんと書いていたので、これまたうれしいつながりがあったりして、なんか読書あるあるで嬉しくなってきました。(笑)
32歳の主婦・水越麻也子は、結婚6年目の夫・航一との生活に強い不満を抱えています。夫は超エリートだが無関心でセックスレス状態が続き、口うるさい姑との同居も重なって、麻也子は「自分だけが損をしている」という思いに駆られています。
女としての欲望を満たされない日々に耐えかね、行きつけのエステのオーナー・れい子の勧めもあって、過去に付き合っていた大手広告代理店勤務の野村と再会との再会から不倫関係が始まり、麻也子は夫以外の男とのセックスに強い快楽と充足を感じます。
しかし、野村には若い別の愛人がいることがわかり、二股をかけられていると知った麻也子は彼をあっさり切り捨て、その後、仕事のつながりで年下の音楽評論家・通彦と出会います。
通彦の情熱的な言葉と魅力に麻也子は本気で恋に落ち、二人は激しい関係に発展。通彦から「結婚してイタリアへ留学についてきてほしい」とプロポーズされ、麻也子は夫・航一との離婚を決意。夫の反対や姑の問題を乗り越え通彦と正式に結婚。
しかし、新婚生活はすぐに幻滅へと変わります。通彦の理想と現実のギャップ、母親の反対により留学計画の破綻、そして生活の変化に麻也子は再び不満を募らせます。
結局、彼女はかつての不倫相手・野村と再び密会を重ねるようになり、物語の終盤、麻也子は突然「子どもを作ろう」と決意。野村とホテルのベッドに入るところで物語は終わります。
本の帯にはこんなことが書いてあるそうです。「夫以外の男とのセックスは、どうしてこんなに楽しいのだろうか。不倫小説の最高傑作!」
最高傑作かどうかはわかりませんが、女性の欲望・不満・そして自己正当化。麻也子は決して「悪女」として断罪されるわけではなく、満たされない果実のように不機嫌に、しかし貪欲に生き続ける姿が鮮やかに描かれた、やはり、林真理子恐るべし。そんな作品でございました。
6月16冊目_2026年97冊目