水力発電が日本を救う ふくしまチャレンジ編/竹村公太郎 (監修), 福島水力発電促進会議 (編集)

竹村公太郎著「水力発電が日本を救う」で紹介されていることを、

震災で大きなダメージを受けた福島において、

水力発電の増強にチャレンジしている様子が描かれています。

原発から致命的な被害を受けた福島だからこそ、

エネルギー革命を起こす。

水力発電から始まる地元経済の活性化。

私は読みましたが「水力発電が日本を救う」を読んでいない人でも、

なぜ、水力発電が日本にとって有効なのに、現在あるインフラが生かされていない。その現状から考えられる可能性。十分理解出来ると思います。

カーボンニュートラルや脱酸素。

注目されるのは太陽光と風力のみ。

水力発電を増強しようという議論には発展しない。

日本に現存する水力発電施設は、100年前から存在するものがある。国内どころか日本が統治していた北朝鮮などにも、100年前から発電し現在も稼働し続ける施設が存在する。

身近なところでは、昭和14年(1939年)から運用開始している腹帯発電所がある。もう85年も使っているらしい。笑

太陽光発電は15年くらい前から急激に普及した。風力発電施設も太陽光より環境負荷が少ないと、ここ何年かで急激に開発が進んでいる。

太陽光と風力発電の施設は、20年が寿命だという。そんなサイクルコストが投資基準となる。そしてあまり話題にならないが、太陽光パネルは未だにリサイクル方法が確立していないし、軌道に乗せて売却する投機目的で作られるものも多いらしい。

果たして20年後、その施設はどうなるのか。所有する会社はちゃんと存在し、適正に対応してくれるのか。

かたや100年も使用出来ている水力発電施設。

ダムをもっと作ろうという話では無い。

今ある施設が有効利用できていない事実。

それらを有効利用したいだけなのに。

人類、稀にないダメージを受けた自治体なのに。

総論賛成各論反対の極み。

そんな行政の縦割りが印象的です。笑

私も行政の縦割りは、公共事業を請け負うものとして、

とても実感しています。

竹村氏の言うように、河川法という根本に「エネルギーの有効活用」という項目が入れば、全てスタートする。全くそのとおりだと思いますが、どんな「おかみのおたっし」があろうが、行政の縦割りはなくならないだろう。そんなことを思う。笑

明日、竹村氏は岩手県宮古市でセミナーをするらしい。笑

実は、私も行く予定です。笑

本書はずっと前に読んでいたが、アウトプット出来ていなかった。笑

せっかくの機会なので、再読してアウトプットしてみます。笑

01 th in February / 27 th in 2023