嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか/鈴木 忠平

「2040年の未来予測」を書いた成毛真さん。

Facebookのタイムラインでこんなことを書いていた。

関係者で話題になっているので、Kindleにダウンロードして数分前から読んでいる。まだ紙の本にして数ページだろう。にもかかわらず、この本が面白いであろうということを確信している。その理由は明らかに才能ある作家が書いているからだ。ボクが評価する文章の才能とはリズム感だ。短い文と長い文の組み合わせとその繋ぎ方。句点読点の調子。流れの中の受けや転換などの接続詞の使い方。漢字の開き具合やカタカナの配合。改行と段落処理などのテクニックを考えることもなくできてしまうという才能だ。情景や心理などの描写力などは練習でなんとかなる。しかしリズム感ばかりは本を100万冊読んでも才能なきものには厳しいものだ。文章は音楽と同じく先天的な才能によるという研究がある。この本の作家はこれからも注目に値すると思う。

絶対この本は面白い。そんな直感でKindleで即購入。

プロ野球など、日本シリーズをみる程度。

そんな野球に興味が無いこんな私でも、

これほど一気読み出来たことがあったのか。

読み終えるのが惜しい。しかし先に進みたい。

そんな感覚をくれるほど、素晴らしい本で有りました。笑

野球に興味を持たない私でもよく覚えていることがある。

2007年日本シリーズ。中日が日本一を決めた一戦。

8回まで完全試合の山井。

だれもが9回の続投を予想する中、

9回のマウンドに登場した岩瀬。

そんな采配をうつ森バッテリーコーチ。

そして落合監督。

まるで自分がベンチに入り、各人の様子や心の中を見ているのでは。

そんな臨場感がたまりません。笑

その他、スタメンから立浪を外す経緯と受ける罵倒。

開幕投手に選択された3年怪我で休んだ川崎。

福留が憧れて入った中日での落合との葛藤。

「打撃の術」だけで繋がり心では繋がらない。

個々を追求して行くのがプロフェッショナル。

勝利に貢献できる必要なピースを組み合わせるだけ。

非情でありそうな、合理主義。

落合が選手たちに放つ、短く深い言葉。

優しさと、プロ意識。

そしてリーダーとして必要な、大切な意識は何なのか。

とても考えさせられ、大変勉強になりました。

野球に興味がある人には、私の数十倍感動をもらえることだろう。

なにより「読み物」として素晴らしい。

超オススメです。笑

だいすけ@190dai.com
新しモノ好き。ガジェット大好き。 平成元年から小さい建設会社。今は社長です。小さい会社なので、営業的なことや技術的なこと。除雪もします。ガジェット、カメラ好きが講じ、ネットやPC、Drone好き。外食する時や夜の会合なども多いので、食べ歩きやガジェット。仕事のこと。読書。そして地元のコトを中心に書いて行こうと思います。
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