稲荷山誠造 明日は晴れか / 香住泰

一代で成り上がった金融会社社長の誠造。隠居し「会長」になったが、影では実権を握っている。そんな誠造の元に、若者が手紙を携えてやってくる。彼は既に縁を切って20年以上になる娘の桃代の息子、一度も会ったことのない誠造の孫の翔

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椿山課長の七日間 / 浅田次郎

突然死んでしまったデパート店員。 死後の世界で裁きを受ける。 納得できない、やり残したことだらけ。 裁きの場で悪あがき。 姿を変えて7日間、生き返るお話です。 デパート店員の他に、 間違って殺されたヤクザの親分、 交通事

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海を抱いたビー玉 / 森沢明夫

物にも「魂」が存在する。 壊れたら新しいものを購入する。 現在当たり前になったような概念を、 すべて否定するわけでは無いが、 日本人の美徳として、 長く使える物は、ちゃんと扱い、 大事にすることによって、 「魂」や「心」

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スタート! / 中山七里

他の本を読みながら、たまに読む。そんな読み方をしたので、全体像がさっぱりぼやけていたので、あらすじはWikipediaから拝借です。笑 くだらないバラエティ番組の仕事ばかりやらされるテレビ局に別れを告げ、映画の世界に飛び

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ライアの祈り / 森沢明夫

「津軽百年食堂」「青森ドロップキッカーズ」に続く、青森三部作です。「青森ドロップキッカーズ」は結構前に読んでいましたが、最近「津軽百年食堂」を読んで、2冊は関連しており、その集大成が本書と言うことを知り迷わず読了です。

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津軽百年食堂 / 森沢明夫

大森食堂の長男、大森陽一は、大学卒業後に店を継ぎたいと願い出たが、父から他の店での修行を言い渡される。東京の中華料理店で修行を始めるが、店を飛び出して首となる。その後は、プロダクションと契約し、バルーンアートなどをイベン

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秋山善吉工務店 / 中山七里

家が火事になって父親が死んだ、母親と二人の息子たちは、父親の両親と暮らすことになった。 その祖父が営む秋山善吉工務店。80代の祖父は棟梁で昔ながらの頑固おやじ。近寄り難い雰囲気を持ち、はじめはそりが合わないが、母親と息子

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謎とき村上春樹 / 石原千秋

本書は、村上春樹の『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』の5冊を取り上げ、著者ならではの謎ときというか、物語の分析や、登場人物の関係性

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