本書は「意識高い系」ではなく「意識高い人」になるには、どうしたら良いのか。そんな方法を著者の体験を踏まえながら教示してくれる内容です。「意識高い系」はなんとなくカッコつけているイメージがある。しかし本当の「意識高い人」になるためにどうすれば良いのか。
8つの「ススメ」を推奨しています。「筋トレ」「お金の監視員」「料理人」「朝活・読書」「サウナ」「学び続ける」「それ本当?」「誠意・努力」「感謝」。
特に気になったのは「お金の監視員のススメ」だろうか。「あなたの口座の今朝の金額はいくらですか?」「あなたの今日の貯蓄はいくらありますか?」 「あなたは、積み立て貯蓄等を行っていますか?あれば、いくら溜まっていて、目的は何ですか?」「あなたの生命保険等はいくらあり、総収入の何%に当たりますか?」「今日一日で、食事も含めいくら使用する予定ですか?」「あなたの住宅ローン残額はあといくらで、後何年何カ月で完済の予定ですか?」「あなたの一カ月の支出は総額でいくらですか?」
自分はいくつ答えることが出来るのか。正直に言えば、一つも明確に回答出来ないという現実がある。
お金が欲しいとか、お金が好きと思っても、自分のおかれる現在の状況は、案外把握出来ていない。とても耳が痛く、自分に警笛を鳴らされている印象さえ受けました。
本書は様々な「ススメ」というフェーズで「学び」「計画」「実行」「疑い」など、俗に言われるPCDAを推奨しています。
「お金の監視員」という方法を本書で知った(学び)。お金の監視を始めることを決めた(計画)。お金の監視を実際に始めた(実行)。お金を監視することで、お金の使い方を変えようと思った(疑い)。収入と支出のあり方を見直した(見直し)。お金の使い方が分かり、お金が増えていることを体感する(感謝)。
「お金」は、気にかけてあげればあげるほど、入ってきて来る。「お金」は、本当は「さみしがり屋」なので、受け入れる環境を整えてあげれば良いと、どんな本にも書いています。
そんな「お金の監視員」の生活も「意識高い人」の生活の一部。もっと金が欲しいなら、もっとお金が大好きになり、もっと稼ぎたいならどうすれば良いのか。とても刺激をくれた本書でありました。
This is the 20th book in January and the 20th in 2024.