読書の腕前 / 岡崎武志

こんな一節がありました。 通信手段のない遠隔地、たとえば離島や山岳地帯で起きた事件や遭難などで、記者が新聞社に原稿や写真を送る方法として伝書鳩が重宝したのだった。具体的には、事件現場に記者が鳩を五羽くらい連れていく。そし

続き

天国までの百マイル / 浅田次郎

バブル崩壊後、経営していた会社が倒産し、 妻子も失い、今は知合いの 会社の世話になっている安男。 給料は子供の養育費ですっからかん。 そんなある日、母・きぬ江が倒れたと、 知らせが届く。 難手術に主治医は二の足を踏むが、

続き

バブル:日本迷走の原点 / 永野健二

日経新聞で40年間にわたり経済記者を務めた著者。 当時の政治家や官僚、 経営者へ取材した内容をもとに、 バブルとは何だったのか、 その前兆として何が起こっていたかが 細かく丁寧に記されています。 バブル経済やそれを引き起

続き

稲荷山誠造 明日は晴れか / 香住泰

一代で成り上がった金融会社社長の誠造。隠居し「会長」になったが、影では実権を握っている。そんな誠造の元に、若者が手紙を携えてやってくる。彼は既に縁を切って20年以上になる娘の桃代の息子、一度も会ったことのない誠造の孫の翔

続き

椿山課長の七日間 / 浅田次郎

突然死んでしまったデパート店員。 死後の世界で裁きを受ける。 納得できない、やり残したことだらけ。 裁きの場で悪あがき。 姿を変えて7日間、生き返るお話です。 デパート店員の他に、 間違って殺されたヤクザの親分、 交通事

続き

海を抱いたビー玉 / 森沢明夫

物にも「魂」が存在する。 壊れたら新しいものを購入する。 現在当たり前になったような概念を、 すべて否定するわけでは無いが、 日本人の美徳として、 長く使える物は、ちゃんと扱い、 大事にすることによって、 「魂」や「心」

続き