舞台はパリ。オークション会社で働く、ゴッホとゴーギャンを探求し続ける日本人女性の主人公。
ある日、女が「オークションに出してほしい」
そう言って持ち込んだ「朽ち果てたリボルバー」
とても価値があるとは思えない。
しかし女は「この銃でゴッホは自殺した。」という。
それから始まる調査や推定。
本当に自殺したのか。
銃はどこから来たのか。
ゴッホの耳はナゼ切られたのか。
諸説はたくさんあるようなので、
どれが真実で、どれが著者によるフィクションなのか
私には全く区別出来ませんでしたが、
ゴッホとゴーギャン。
取り巻かれていく周りの人間たちの、
様子が蘇って見えるようです。笑
本書は「ゴッホの死」をテーマにしたミステリーです。
私の様に、アートや絵画に興味がない人、ゴッホの名前くらい知っているけど、ゴーギャンの名前を初めて聞いた人。
そんな私でも、とても楽しめる内容でありました。
ピアノに全く興味のない私でも、とても引き込まれた「蜜蜂と遠雷/恩田陸」を思い出す。笑
興味のなかった「アート」や「絵画」。
そんな分野への、好奇心が湧いたことに
感謝しようと思います。
12 th in August / 227 th in 2023