2002年に交際0日で森三中の大島美幸と結婚した著者。妊活を経て2015年6月生まれた、息子、笑福(えふ)君との子育てに関するドキュメントです。
さすが人気作家。全てにおいておもしろおかしく、そして新しく発見した「気付き」など、とても考えさせてくれることばかりです。私の子どもは2人いますが、もうどちらとも20歳以上になっているため、自分が子育てしていた頃はどうだったのか。
子どもの様々な成長で夫婦一緒になって喜んだり、こんなことで嫁と喧嘩をしたなどと、そんな自分の記憶も呼び起こしてくれる本書でありました。
放送作家業を中心に仕事をしている著者ですが、子供が生まれたタイミングで放送作家業を休み育児に向き合う。子供が0歳から1歳になっていく姿を毎日見る。子供が生まれてから3歳になるまで、父親目線で育児とか子供のことを見てきた記録です。
世の中には母親目線の育児本、育児日記とか沢山ありますが、本書は父親目線です。そして気付いた「母親の凄さ」について、たくさん紹介しています。そして思ったことは「パパはママにはなれない」ということ。
私も似たような感覚を持っています。10ヶ月もお腹の中で、子どもを育て出生してくれる女性は本当に凄いと思う。男は1回セックスしただけなのに、女性はその後の10ヶ月は子どもを生むために、すべてを費やすといっても過言ではない。
お母さんは大変だろうから、二人目はお父さんが生むよ。そんなことをやろうと思ってもできない。そして子どもは可愛いけど、妻は・・・。そんなことをいう人がいるが、そもそも自分の子供が目の前にいるのは、ほぼお母さん(妻)のおかげ。「尻に敷かれる」のは当たり前の行動だと思っています。(笑)
このアウトプットは私のメモという観点も持ち合わせているので、気になったキーワードを書き留めておこうと思います。(笑)
母乳神話・乳首痛い問題・まぁるい抱っこ・妻復帰最初の仕事は海外ロケ・おっぱいが欲しい・「添い乳」の威力・はるな愛の乳を拒否・乳首ビーチフラッグ・「へのへのもへじ」で断乳・母親を守ろうとする息子の必死さにショック・男は女性に叱られ続ける生き物・・・
一冊を通して著者がもっている、奥さんと子供への愛にあふれています。これから結婚しようと思っている人はもちろん、結婚なんてしたくないと思っている人にも読んでほしいし、私の様な子育てが終わった世代にも読んで欲しい。鈴木おさむと大島美幸という、顔が良く浮かぶ二人の、夫婦の愛の物語を通じ、著者の感じた「気付き」から、みなさんも自分のパートナーとの接し方について、とても参考になる本書だと思います。
10月16冊目_2024年192冊目