知識は学校で教わるが、それらをどんな風に生かして「知的生産」に結びつけて行くのか。そんなことが書かれた本書。率直な感想は「深い、すごい、でも古い!」(笑)
まず本書は1969年刊行。もう、56年前の本です。私は電子書籍で読みましたが、まずこの年代の本は、よほどの名著でなければ電子書籍にされません。しかしちゃんと電子書籍になっているところを勘ぐると、後世に伝えたいものがあるのだろう。
事実、私は読書系、メモ系、ノート系の本は結構読んでいますが、これこそ原点にあるのでは無いか。そんなことを思わせてくれる1冊でありました。
著者が1963年に発表した「情報産業論」はセンセーションを巻き起こした。今では当たり前の言葉になった「情報産業」という言葉を初めて用いたという。
著者自身の手帳術からカードメモへの移行。切り抜きの規格化と整理術。創造的読書と確認記録。ペンからタイプライターへの移行。手紙、日記、原稿、文章について。
印象的だったのは、手帳を「#発見の手帳」と呼び、今まで集めて得た知識の、組み合わせと順番を替えることにより知的生産になる。
手帳という媒体では、順番を替えるのに行き着いたのが、#京大式カード(※これは今でも売ってます)タイプライターを使う過程でローマ字を多用。石川啄木 が日記をローマ字で書いていたという事実を知り、メモや手紙もローマ字で書いていた時があったという。
私もメモを丸1日、ローマ字で書いてみましたが、後から見たら難解過ぎました。(笑) ひらがな、カタカナ、漢字の3種類ある日本語って、ホント便利なもんだなと痛感させられます。
そして「手書き」から「活字」に移行する過程で、漢字廃止論が日本にあったということを知らなかった。韓国みたいに漢字が無くならなくて、本当に良かったと先輩たちに感謝です。
刊行された時代が時代なので、ワープロやもちろんパソコンという言葉は全く登場しません。逆に、そんな時代の文章を創造する人たちの、手法や葛藤が垣間見ることが出来て、歴史的価値すら感じました。
手法が古い分、自分の目の前にある情報や、得られた知識をどの様に自分のものにしていけば良いのか。深く考えさせてくれる内容でありました。
今日、新しい発見を1つしたとする。それは、必ず書いておくべきだという。明日、新しい発見を1つしたとして、それは昨日した発見と違うものだと、証明するものが無いと、同じ発見を繰り返してしまう。
それくらい、自分の頭や記憶だけで判断するのは駄目。そんなことが書いてありました。おっしゃるとおりです。精進します。(笑)
自己啓発系の原点は「人を動かす/#カーネギー」に行きつくという人がいて、確かにそうかも知れないと感心した覚えがある。
読書系はいまいち弱いかもしれないが、メモ系ノート系の原点は本書 にある。これからは、そう語ろうかとおもう、そんな内容だと思います。みなんさんに是非読んで、感心してして欲しい本書 です。(笑)