橘玲さんの本は何冊目だろう。そんなことを思い調べてみたら、アウトプットしている本だけでも8冊ありました。そして本書は9冊目になります。
何冊も読んでいてとても感じることは、内容というか分野が多岐にわたっていることが、私以外でも、著者の本を読んでいる人には感じることでしょう。
そしてそれらの著書がすべて売れているという。そんな著者の凄さを感じるとともに、本書もまた違う路線で来ましたか・・・。それが率直な印象です。
著者の「無理ゲー社会」で感じた、攻略できない社会というゲームに、投げ入れられた自分はナニができるのか。
何も出来ないかもしれない。しかし、本書では「HACK」という言葉を多用し、常識やルールの「裏道を行け」ということを説いています。
私も含めて「ハック」という言葉を聞くと、コンピューター関連のプログラムを書き換えたりする「ハッカー」の印象を持つ人がいるだろう。
本書では、プログラムのハックだけでは無く「恋愛をHACK」しないと「モテ格差」という残酷な現実が存在する。「金融市場をHACK」しないと、金持ちになれない。「脳をHACK」しないと様々な「依存症」になる。「 自分をHACK」し「至高の自己啓発」しないと、取り残されて行く。
そして「世界をHACK」しないと「残酷な現実」を生き抜けることができなくなるのかもしれない。
自分は古い体質の「建設業」に属している人間です。例年は、従来は、前職者は。そんな言葉で無難な選択肢をすることが多い。
果たしてそんな自分は、これからの時代。生き残って行けるのだろうか。そんな危機感をいただける本書でありました。笑
11月15冊目_2024年213冊目