家庭菜園をする人は、たいてい次の理由によるのが大半です。・育てる楽しさを味わうため。・採れたての野菜や果物を楽しむため。・食費を浮かし、家計を助けるため。・子どもの食育のため。
もちろん様々な理由もあれば、それは一つだけでは無く、決して誤りもあるわけではなければ、正解があるわけではない。
著者が家庭菜園をする理由は、前記したどれにも当てはまらいという。著者が家庭菜園をする理由は、「家庭菜園でしか味わえない野菜・果物」を作るためだという。
トマト、ピーマン、ナス、キュウリなど。どれも、家庭菜園で人気の野菜。作りやすくて、育てる楽しさも味わえ、家族や近所の人に食べてもらうのは嬉しい。これらの「人気の野菜」を作ることは、全く否定しない。
しかし著者はどうせなら、「家庭菜園でしか味わえない野菜・果物」を作ることを提案しています。
そんな野菜は次の3パターンあるという。①そもそも、誰も作っていない野菜・果物 ②輸送できないほど、完熟した野菜・果物 ③採れたて10分以内の野菜・果物
「誰も作っていない野菜・果物」をつくる!という章の中で、「ポポー」という果物を紹介していた。
アケビのような外観でねっとりした食感、マンゴーアボガドバナナをたしたような味わいで、幻の果実と言われているという。ポポーの賞味期限は意外と短く、傷みが早いフルーツで、賞味期限はわずか3日とネットで調べれば書いてあるが、著者がいうには朝に採っても夕方には腐るという。とにかく足が短いらしい。そのため市場には流通しないという。
私はもちろん食ったことはないし、名前自体初めて聞いた。笑 ねっとりと甘いクリーム状で、アボカドやバナナ、マンゴー、柿をミックスしたような食感。「森のカスタードクリーム」と言われるものらしい。
文章ではぜんぜん想像できないので、苗木でも買って育てて是非食ってみよう。そんな風に思わせてくれる本書でありました。
6月1冊目_2024年116冊目