業績が良さそうなのに、給料は上がらない。そんな風に思う人は多いだろう。しかし、業績が悪そう、暇。そんな理由に給料を下げられられたらどう思うだろうか。笑
私を含めた経営者は、給料を上げる時、その金額は一生払い続ける前提で設定する人が多いだろう。イイときは上げて、悪い時下げれるなら、そんなに楽なことはない。
今の給料をもらえるのは、特権に守られていると思うべきと著者はいう。給料を上げてもらうためには、キャリアアップするなり、給料を払う人の納得をもらうか、リスクを取って自分で起業したほうがイイという。
私は経営者なので、著者の言うことはもちろん理解できる。起業を志す人の思想もわからないではない。そんな人に、忠告したいことがある。
成功者の本をどれくらいあなたは読んだのか。その成功者たちはどれくらい死にものぐるいで稼いだか知っているのか。大抵の成功者は、働き方改革など、程遠いところにいる。
最近読んだ中では、イーロン・マスクだろうか。トップの方針や働き方に異論を称えると、クビにする。そして自分が替わりに寝ないで稼ぐ。笑
私は経営者として思っていることがある。「社長は24時間労働」会社の稼働時間はもちろん、家で飲んでいる時も、寝ている時も、仕事のネタは頭から消えることはない。お金を借りていれば、ナニもしていなくとも利子は積み重なって行く。
よく金融マンに愚痴をこぼすが、銀行は週休二日のくせに、利子は年中無休だ。銀行と利子の関係くらい、社長とサラリーマンの関係は違うのだ。笑
そんな覚悟が出来るなら、起業すれば良いし、出来ないなら自分のスキルアップに務めれば、もしくは副業でもすればよいだろう。笑
私は経営者なので、24時間労働です。笑 その中で少しでもなにか副業が出来ないか、密かに思っている。それはお金のためにというより、地域とか周りのためになにか役に経つことが、お金にならないか。そんなことばかり考えています。笑
本の内容とは少しズレましたが、本書は読書することの大切さを後押ししてくれる内容も含んでおりました。俺はたくさん読んでいるので大丈夫、そんなことはいつも思うんですが、給料上げて欲しいという人に限って、本を読んでいない。そんな記述があったような気がします。
逆説的にいえば、本をたくさん読めば、給料を上げてもらえる人になれるのではないか。私の会社に、そんな人はいるかも知れませんが、少なくとも知りません。年間300冊読書している従業員がいるなら、給料をあげないときっと会社を離れるのではないか。そんな危機感を感じるかも知れない。そんなことをとても考えさせてくれる本書でありました。
3月26冊目_2024年71冊目