世の中に新しく登場するものは、戦争が関わっていることが多い。麻薬も戦争が生み出した「副産物」と言ってもいいだろう。元々は兵士の「鎮痛剤」で世の中に登場したが、利用されたものはたまったものでは無い。戦場で負傷するだけならまだしも、薬物中毒という後遺症と戦う生活を強いられる。
戦場で鎮痛剤に使われたアヘン。戦争の起因材料にすらなってしまう。イギリスは、アヘンという麻薬を清に強引に売りつけて儲けていたが、 清政府がアヘンの取り締まりを強化すると、怒ったイギリスが清に戦争を仕掛ける。1840年、イギリスと清の間で アヘン戦争 が起こる。
本書は麻薬禍拡大の歴史やエピソードを紹介していますが、現在進行中の麻薬の恐ろしさは、昔から人類に根強く浸透しているものであることを、とても良く知ることが出来ました。
私は酒をほぼ「依存症レベル」で嗜む人間ですが、薬物は本当にやっては行けない。「知らないで」や「軽い気持ちで」など。手を出したら、人生はもう終了する。そんなイメージを植え付けてくれる。そんな内容でありました。
「北朝鮮の覚醒剤事業」という節がある。北朝鮮にとって、覚醒剤事業は大きな外貨獲得の手段であり「食料はなくても覚せい剤はいくらでもある」とそんな記述があった。金正恩が行っている、ミサイルの発射のほか、長年にわたり幹部を務めた要職を処刑したり、そんな奇行は薬物に汚染されている前提で考えれば納得出来るという。
絶対、クスリは良くないし、手を出しては行けない。そんな私ですが、酒が最高に好きなのか、病気なのかわからないレベルです。クスリはやらないので、酒を飲む自由をお許しください。笑
12 th in December / 316 th in 2023