売春島 「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ / 高木瑞穂


三重県志摩市東部にハート型の島がある。

人口わずか200人ほど。周囲約7キロの小さな渡鹿野島。

人は「売春島」と呼ぶ。

島内のあちこちに置屋が立ち並び、

島民全ての生活が売春で成り立っており、

現代ニッポンの桃源郷と言われていた。

飛田新地の話は何冊か読んだので知っていたが、

この島については知らなかった。

私は覚えがありませんが、実際に2000年2月ごろ、200万で島に売られた17歳の少女が、泳いで島を脱出したことが話題になっていたようです。

ネットで検索すればたくさん出てきますので、興味がある人はググってください。笑

この島にはたくさんの噂があったという。

警察や取材者を遠ざけるため客はみな監視されている

写真を取ることも許されない

内偵調査に訪れた警察官が、置屋のマスターになった

本書ではルポライターの著者が、島の歴史から売春産業の成り立ち、隆盛、そして衰退までを執念の取材によって解き明かしています。

伝説の売春島はどのようにして生まれ、

どのような歴史を歩んできたのか?

人身売買ブローカー、

置屋経営者、

売春婦、

行政関係者など。

当時関わっていた人たちから直接話を聞いて、

丁寧にまとめられています。

売春組織がどのようにして経営され、

金儲けしていたのか。

そんな売春経済を学ぶことが出来る内容です。

特に売春経済で商売をしようとしているわけではありませんが、宴席のネタには十分なりそうなので、大変勉強になりました。笑

26 th in October / 286 th in 2023