ようやくカレッジに行きまして / 光浦靖子

「ようやくカナダに行きまして」に続いて、光浦靖子さん2冊目です。これもAudibleで本人の朗読。前書同様、お笑い界の第一線で何十年も活躍していた方らしく、とてもおもろいトークショーを聞いているような感じの本書でございました。

 50代でカナダ・バンクーバーに移住し、プロのシェフを養成する公立カレッジの2年制コースに入学した体験を綴ったエッセイとなっています。

 カナダに来て1年が経った2022年8月、英語力の向上、将来のカフェ開業のための料理スキル習得、そして卒業後に得られるPost-Graduation Work Permit(PGWP)でカナダ国内で3年間働く権利を手に入れることを目指し入学した著者。

 言葉が十分に通じない中、多国籍・多世代のクラスメイトたちと厨房で立ち仕事に励み、厳しい、ときに理不尽なシェフ講師から叱責を受けながら、専門用語や指示を必死に理解しようと奮闘します。

 まじめで学級委員タイプの性格ゆえに、クラス内の人間関係のもめ事に巻き込まれることも多く、精神的・身体的に過酷な日々が続きますが、そんな中でも助け合いや小さな成長、幸せな瞬間が描かれています。

 過酷で多忙、涙ありのリアルな留学生活をユーモアを交えて綴りながら、カナダの自然や出会いを通じて体が強くなり、「生きるのがすごく楽になった」「今の自分がふてぶてしくて面白い」と感じる自己肯定感の高まりが語られています。

 エピソードの全てにおいて、お笑いと自虐を交えつつ、とてもおかしく描かれていますが、そんな中から感じる「50代の挑戦と葛藤」を得ることで「50代の自分もがんばろう!」と思い、とても勇気をもらえる一冊でございました。

 Amazonで調べると、光浦さんの著書は10冊以上あるようなので、また違うものも読んでみようと思いましたが、大久保佳代子さんの本を見つけてしまい、現在それを読んでいます。(笑)