このプリン、いま食べるか?ガマンするか?一生役立つ時間の法則 / 柿内尚文

 こんな不思議な題名が気になって、手にとってしまいました。前に読んだ「バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則」の著者の本でありました。ネーミングをどれだけキャッチーにすれば、手にとってもらえるのか。そんなことを考え抜いて書いてあるのでしょう。

 「一生役立つ時間の法則」は、時間を「幸福の時間」「投資の時間」「役割の時間」「浪費の時間」の4つに分類し、人生全体を豊かにする管理術を提案しています。ベストセラー編集者の経験から、日常の選択(例: プリンを今食べるか我慢するか)を通じて、時間を無駄にせず価値を高める方法を解説。

 主要なポイント時間の4分類:幸福の時間: 喜びや満足を得る時間。人生の質を決める核心で、これを増やすことが最優先することを推奨しています。

投資の時間: 未来の自分への投資(学習・スキルアップ)。今我慢して増やす。

役割の時間: 仕事や義務など避けられない時間。効率化で短くする。

浪費の時間: 無駄な時間。最小限に抑える。

 実践例として、プリンの選択は「今すぐの幸福」か「後でより大きな幸福への投資」かを問う。状況次第で柔軟に決め、浪費を避けるべきだと説いています。これを実践すれば、忙しい日常でも充実した人生を実現可能。シンプルで即効性が高いという。

 限られた時間の中で幸福の時間をいかに増やすか。ガマンしたまま人生を終えるのは勿体無い。そんな感じでしょうか。

 「複利時間」という概念を紹介していました。やりたいことをやる前に、やらなければならないことがあると、やりたいことが後回しになってしまう。しかし、やりたいことを最初にやれば、やらなければならないことの効率が上がり、結果トータルの時間が節約 できる。

 確かにやりたいことは、やる前に妄想しながら調べている時間が膨大にかかるときがあるが、いざやってしまうとあっさりとするときがある。車を買う前に散々調べて何が良いか。ワクワクしながら、そんな 妄想を時間をかけてさんざんする が、いざ車が手元に来ると買う前のワクワク感が消え ている。そんな状況とダブる印象です。

 ネーミングすることで、時間の印象や有効性も変えられると著者は説いていました。「通勤電車」ではなく「電車オフィス」。毎日やらなければならない通勤時間を、これをすると決めて考えれば、必要かつ有意義な時間に変換できるという。

 私は車の移動時間は無駄だと思っている。これから何千時間も移動するだろう。そんな時間を想定して、オーディブルを聞いたりKindleを読み上げさせたりしているが、それを初めてから、とても有意義な時間となっている。しかしネーミングはしていない。

 これから車の移動時間を「リーディングムーブ」と名付けたいと思います。(笑) 時間の使い方といえば、私は毎日、晩酌をしますがまぁまぁの時間を費やしています。少しでも有効的に自己満足できるよう、これからは「リセットマイミーティング」と呼ぼうと思います。(笑)