前書「死ぬこと以外かすり傷」は読みましたが、その自分の思想ややるべき行動について、5年後の自分はどう思っているのか。過去の自分を見つめて現在はどう感じているのか。アンサー本という言葉を使っているレビューが多くありますが、とんがっていた自分が丸くなっている。そんな雰囲気もあれば、より深くなっている。そんな印象を受けました。
若い時の自分の思想や行動を思い出し、恥ずかしいとか、悔いたりすることがある。その時は自分はこうしたい。それが正しい。そう思っていたのに、年月が経つと自分の汚点だったかのようにいう人も多い。
私もそんなことがいくつかある。すぐに思いつくのは「飲みに出たら3時が定時」。今、そんなことをしたら、次の日は口も利けないだろう。笑
「若気のいたり」そんな簡単な言葉で片付けガチではあるが、そんな経験で培った人脈や経験は現在の自分に大きな影響を与えているのは、間違いない事実です。
過去の自分を恥じるのではなく、そんな経験を通じ自分が進化しているからこそ、過去の自分を否定できる。そう思えば、現在の自分を肯定できるという、そんなプラス思考に変換できるのではないか。
自分に置き換えて考えれば、そうそうと思うこともあれば、イヤイヤ!と思うこともありますが、5年前の自分と今の自分。どんな変化があるのか。そんな観察が出来るのはもちろんですが、一番感じたことがある。
変わらなければダメ。ダーウィンの進化論では無いが、自分はこうだとか、頭が固く自分の固定概念を曲げないやつ。そんな人に限って新しい思想や本を読もうとしない。そのような思想はとても愚かな行動だと思わせてくれた。そんな本書でありました。
自分も含め、人は良くも悪くも「変われる」ことは、悪いことでは無い。変わらないことは安全なのかも知れないが、その分、つまらない人間になる。そんなことをとても考えさせてくれました。
私はこうやって、読書のアウトプットするようになってから3年経つ。本を読んでアウトプットをした時に、関連する本の過去にしたアウトプットを見るようにしている。同調することもあれば、明らかに否定出来るアウトプットを見る時がある。
それはそれで「良」と思っている。自分の思想や行動の変化。それを自分の思想の記録として残しておきたい。
酒を飲んだ時、記憶が全く無いときがある。しかし、ゼロが0.1になった時、次から次へと思い出せる時がある。ゼロを0.1にする記録を残しておけば、あと何年生きれるかわからないが、自分の成長に役立つのでは無いか。そんなことをとても考えさせてくれる一冊でありました。
This is the 19th book in February and the 44th in 2024.