訪問販売と聞くと、なんか胡散臭いというか、騙されそうだとかそんな印象があるのは私だけでは無いだろう。実はそこが目の付け所だという。
相場の世界で使われている言葉に「人の行く裏に道あり花の山」という言葉があり、人と同じことをやっていたのでは宝の山には巡り合えないという言葉らしい。
訪問販売こそ、宝の山に巡り会えるビジネスだという。本書は著者が、訪問販売業界で年収1000万以上を稼ぎ続けてきたノウハウを紹介し、特に高確率で契約できるお客の見つけ方について綴られています。
こんなものが訪問販売で売れるのか?。そんな商品ばかりで、訪問販売で売れない商品はないと著者は断言しています。特別なスキルは要らず、気持ちの強さとやる気さえあれば、こんなに稼げる商売はないという(笑)。
訪問販売業者のターゲットになる客、ならない客の具体例がとても生々しい。「訪問販売お断り」の掲示は、過去の被害者だと言いふらしているようなものだとか、玄関にマーキングしているだとか。
トラブルの多い訪問販売業種についても紹介しています。電話機販売、住宅リフォーム、ソーラーシステム、太陽光発電、布団販売、耐震工事、浄水器販売、健康器具販売、シロアリ駆除、プロパンガス販売、置き薬。
その他の悪徳商法として、催眠商法、展示会商法、キャッチセールス、ネガテイブオプション(送りつけ商法)、名簿商法、霊感商法、化調(ばけちょう)、宛名書き商法、マルチ商法、士商法、物干し「竹竿」移動販売。
すべて、具体例を交えて紹介されており、お客の見つけ方うんぬんという本書ですが、これだけ訪問販売詐欺の具体例を知れることが、出来たのはとても有意義でありました。
こんなインターネット時代のEコマースが当たり前になった時代だからこそ、逆に原点回帰して訪問販売するビジネスにチャンスがあるかもしれないことを、とても考えさせてくれる本書でありました。
13 th in January / 13 th in 2024