目撃証言2 ヘヴィ・メタル:魂の旅路 / 伊藤政則

 何年か前に読んだ「目撃証言 ヘヴィ・メタルの肖像 /伊藤政則」の続編のようです。Kindleをめくっていたら、見つけたのですぐ手に取ってしまいました。

 私と同年代で、メタル好きなら著者を知らない人はいないだろう。高校時代からもちろん知っていましたが、いちばん印象的なのは日曜日の夜中にやっていた「PURE_ROCK」だろうか。

 バーみたいな設定で著者がバーテンダー、外国のアーティスト達が客として飲み来て、ギターを弾きながら歌ってみたり、ナマでインタビューしたりして、その後はミュージックビデオの紹介をしておりました。

 わたくしは当時(37年前)、ヤングギターを買っていましたが、ヤング・ギターに紹介される記事より「PURE_ROCK」の方が最新の情報ではないかと思っていたくらいです。ネットがない時代は時代で、とても良かったし懐かしいです。(笑)

 その番組が始まるのと同時に、ガンズ・アンド・ローゼスが日本にやって来て、映像を見てとても衝撃を受けたのを覚えている。

 日本のヘヴィメタル界の第一人者である著者が、40年以上にわたる音楽評論・現場体験を基にした自伝的ノンフィクションの第2弾です。 

 前作でカバーしきれなかった数多くのヘヴィメタルバンドの知られざるエピソードや、著者自身のプライベートな交流が中心に描かれています。

 具体的には、Accept、Def Leppard、Skid Row、Vandenberg、Rush、Europeなどのビッグネームアーティストたちとの出会い、ライヴ現場での裏話、メンバーとの人間的な触れ合いなどが、生々しくかつ熱く語られています。

 全体として、ヘヴィメタルを愛するファンにとって資料価値としても非常に高く、当時のヘビメタを好きだった人は、前著を含めて自分の好きだったアーティストを外から感じ取れるという点でも、大変おすすめ出来る1冊です。

 本書のアウトプットするうえで、前著のアウトプットを確認しました。こんなことが書いてあった。

 ランディー・ローズが死んだのは飛行機事故。そんな認識しかありませんでしたが、その時の様子が詳細に綴られています。

 ツアーでバス移動の途中、フロリダ州リースバーグにあるツアー・バス会社の本部に休憩のため立ち寄った際に、パイロットのライセンスを持っているバス運転手が、会社の所有するセスナ機で遊覧飛行をしようと言い出したことで、悲劇は始まった。ランディと衣装係のレイチェル・ヤングブラッドはその誘いに乗り、2人を乗せたセスナ機は飛行場を飛び立った。しばらく上空を旋回した後、パイロットはバスで寝ているメンバーやスタッフを驚かすために2度、3度と低空飛行を試みた。すると、翼の先端がバスに接触。バランスを失ったセスナ機はそのまま近くの民家のガレージに墜落し、瞬く間に炎に包まれた。その爆音に驚いたスタッフ数名が慌てて消化器を持って駆けつけたが、そのかいなく3人は死亡。ランディは25歳の若さで亡くなった。
 冗談半分のいたずらをしようとして、起きた事故ではないか。なんとも無念ですね。

 本書ではランディー・ローズには触れていませんでしたが、こんな事故も無く今も生きていればランディーは70歳になるくらい程度。そのまま生き続けていれば、様々な影響を与え続けてくれたのかもしれませんね。(笑)