美女のたしなみ / 大久保佳代子

 光浦靖子さんの本を2冊読んだので、相棒の著者も気になって調べたら、著書が何冊かあったので、KindleUnlimitedにあった本書を手にとってみました。

 お笑いコンビ・オアシズの大久保佳代子さんによるエッセイ集です。女芸人として華やかな芸能界で活動しながら、コールセンターのOLとしてクレーム処理などの地味な仕事を掛け持ちしていた頃の日常を、毒舌と自虐ネタ満載で赤裸々に綴っています。

 みんなから嫌われたくないという焦り、合コンで連絡先を聞かれない悔しさ、後輩への嫉妬、会社のランチタイムの気まずさなど、アラサー〜アラフォー独身女性なら思わず共感しそうなモヤモヤや愚痴が、笑いに昇華されて描かれています。

 芸能界の裏側や光浦靖子さんとの関係、OL時代のリアルな苦労話、下ネタも交えたぶっちゃけトークが満載で、読みながらクスッと笑ったり、元気をもらえたりする内容です。

 全体として「美女のたしなみ」というタイトルは皮肉っぽく、むしろ「地味女」の本音が炸裂した、痛快で人間味あふれる一冊になっています。

 自分で性欲が強いとか、ぶっちゃけ感が痛くてとてもおもろいです。いとうあさこ、光浦、黒澤、キンタロー、川村、バービーとの、エピソードがたくさん紹介されていますが、そのメンバーの顔がみんな浮かぶので、より面白さを倍増してくれる感じです。

 「逆ナンの方法教えます」というところがありました。光浦さんと、森三中の黒沢さんとでダーツバー。すべての指示を光浦さんが出すらしいのですが、こんな文章がありました。

 心が折れそうになったが、チラッと後ろを見ると、司令塔がアゴで「もう一回」と指示。シャクれてるから、サインがわかりやすくていい。

 このところに、妙にウケてしまいました。(笑)

 本書が刊行されたのが、著者が42歳のときで、現在54歳とのこと。ずっと、テレビに出続けていれる人は、やはりスゴイ人なのだろう。そんなことを再認識させてくれる本書でありました。