皇室研究家である著者が、国民の圧倒的な女性天皇支持を背景に、皇室の安定的存続のため、様々な提言を行っています。
著者によれば、現在の皇室典範が定める「男系男子」限定の皇位継承は、明治時代に法定化された歴史の浅い制度であり、日本古来の伝統ではない。
むしろ、過去には八人十代の女性天皇が即位してきた歴史があり、愛子内親王殿下が皇位を継承することは、その伝統に反しないと説いています。
著者は、天皇陛下の直系である愛子さまが皇位を継承することが、最も自然かつ国民の願いに沿う道であると強調。世論調査で九割もの国民が女性天皇を容認している現状を踏まえ、政府や国会に対し、一刻も早く皇室典範を改正し、愛子さまの将来と皇室の危機を打開する必要性を強く訴えています。
愛子さまが持つ国民からの敬愛と支持こそが、皇室の存続に不可欠な要素だと主張する、とても力強い一冊です。私も皇室にどうこう言う気はありませんが、直系が一番いいような気がします。
現在、日本に「皇太子」が、いない。これは、現在の天皇(令和の今上陛下)には皇子がおらず、皇位継承順位第一位の皇子を指す「皇太子」が不在であるため。
この状況は、新天皇陛下即位に伴い86年ぶりに起きたことで、皇太子がいないため皇位継承順位第二位の皇嗣である秋篠宮さまは「皇太弟」ではないとされる。
愛子さまが皇太子になれないのは、現在の「皇室典範」で、皇位継承は「男系男子」に限られているため。皇室典範の改正が必要になりますが、女性の天皇には賛成・慎重両方の意見があり、政府内で議論が続いている。
世論調査で九割もの国民が女性天皇を容認している現状を踏まえ、高市さん、ぱっぱとお願いします。そんな背中を押したくなるような本書でございました。