直近5年間の出生数は毎年4.54%ずつ減少している。このペースで減り続ければ、日本人人口は50年で半減、100年後に8割減となってしまうという。
もはや少子化を止めることはできず、日本社会の激変は避けられない。東京を代表する関東圏に人口が流入する。毎年、関東に流入する人口は地方の市町村を一つ消滅させるくらいの人間が移動している。
しかし、その東京ですら人口が増えるところもあれば、減って行くところもある。東京そのものが「人口自然減」のフェーズに突入している事実がある。
日本全体は「人口減」に向かっている。それは紛れもない事実です。行政の人たちは、よそから流入する人を歓迎するが、それは少ないパイを奪い合ってるにしか過ぎない。そんなことを再確認することが出来ました。
著者の本を読むのは4冊目です。1冊目は2020年1月に「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」。2冊目は2021年に「未来のドリル コロナが見せた日本の弱点」。3冊目は2024年4月に「未来の地図帳 人口減少日本で各地に起きること」を読みました。本書も前書同様、読めば読むほど、人口減少って悪いことと、どんどん気持ちが沈んでしまいました。笑
沈みっぱなしは、良くないので本書が2024年8月発刊と、一番あたらしいので著者の提案した7つの活路について、メモしておこうと思います。
第1の活路
外国人依存から脱却せよ。量的拡大という「成功体験」を否定する
第2の活路
女性を「安い労働力」から「戦力」に転換せよ。労働集約型ビジネスモデルは続かない。
第3の活路
「従業員1人あたりの利益」を経営目標とせよ。生産性向上で個々の「稼ぐ力」をアップさせる。
第4の活路
商品を高付加価値化せよ。「薄利多売」型のモデルは通用しなくなる。
第5の活路
中小企業も独自に海外へ進出せよ。日本ならではの「キラーコンテンツ」を創出する。
第6の活路
全国に30万人規模の「独立国」を構築せよ。地方自治体の単位で物事を捉えない
第7の活路
「地域」を戦略的に縮めよ。「人口集積の二層化」という勝ち残り策。
色々とたくさん書かれていましたが、ワタシの中では「これだ!」とピンとくるものは全くありませんでした。笑
行政が鉄道とかバス会社に金を出すのはダメだと書いてありました。空き家をリフォームして安く貸し出すなんて、先送りしてるだけだと否定していました。心当たりの人は、胸に手を当てて考え、本書を読むことをおすすめします。笑
2月35冊目_2025年46冊目