安倍晋三 VS. 日刊ゲンダイ 「強権政治」との10年戦争 / 小塚かおる


 本書を読んで率直な感想は、こんなに安倍晋三をけちょんけちょんに批判している本は見たことがない。そんな印象です。そもそも「日刊ゲンダイ」は、都内に住んでいたとき電車の中で読んでいる人は、何人も見たことはあるが、私自身は日刊ゲンダイを読んだことが無いせいなのではないか。そんなことを思う。

 こんなときは、Wikiで調べたくなります。

■日刊ゲンダイ

 講談社を中心とした音羽グループに属する出版社の株式会社日刊現代が発行するタブロイド判夕刊紙である。国立国会図書館の分類ではスポーツ紙・夕刊紙に分類されている。

 日刊現代社は広告主向けに公開している媒体資料の中で、本紙の報道方針について「批判すべきは批判する」「徹底して読者の側に立つ」ことを掲げており、一般全国紙や放送局の多くが前面に出す「不偏不党」「公正中立」「客観報道」に真っ向から立ち向かうとしている。

 権力や体制に常に抵抗する、創刊時の方針から、時の政権に批判的なスタンスを取っている。「愛国心は無いのか」の批判に、政権批判と愛国心とは全く関連性の無い問題として捉えており、「所詮愛国心は茶番であり、かつ詭弁である」と反論している。その流れから基本的に「〇〇議員」や「〇〇総理」の書き方はせず原則苗字のみの呼び捨てである。

 Wikiにはもっと書いてありますが、少し読んだだけで「日刊ゲンダイ」のスタンスがよくわかったので、本書の内容には触れないで終わろうと思います。

 しかし、本書を読むことで「日刊ゲンダイ」を思い出し、そして知れたことに感謝しようと思います。(笑)

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