みんな幸福になりたいと思い、生きているけれど、人間はもともと幸福になるようにデザインされているわけではない。そんなことをとても感じさせてくれる本書です。さすが売れるだけのことはある。そしてこの手の話題は、メディアではなかなか感じ取れない、そんな人間界の本質を感じさせてくれる内容でありました。
社会には、メディアが大好きなきれいごとがあふれている。人間は誰しも平等で、努力すれば必ず報われ、見た目はそれほど大した問題ではない。そんなメディアが報じるものは、本質ではなく、実は万人受けするようにコントロールされたものにしか過ぎない。
努力は遺伝に勝てないという。知能や学歴、年収、犯罪癖もしかり。美人とブスの格差は生涯で約3600万円もあるという。裕福な家庭ほど優秀になる確率は高いとか、進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、まさに「言ってはいけない」ことをとても知ることができました。
女性はなぜエクスタシーで叫ぶのか?という節があった。その中で、人間のペニスのサイズについて触れているところがあった。人間のペニスは何故大きいのか。何故、あんな形状なのか。
「不倫/中野信子(著)」にこんなことが書いてあったのを思い出した。霊長類のオスのペニスの大きさは、ゴリラは3センチメートル、オランウータンは4センチメートル、チンパンジーは8センチメートル。対してヒトは13センチメートルあり、他の霊長類に比べて相当に大きい。やはり人類の祖先のオスも、メスが浮気していることを前提として、他のオスの精液を搔き出す方向に進化してきたのではないかと考えられる。こうした点から検討してみても、人類の祖先は一夫一婦型の性生活を送ってこなかったと考えるほうが自然ではないでしょうか。
本書ではサイズ以上に形状について詳細な記述があった。密閉空間に先の膨らんだ形状のものを出し入れすると、真空状態になり中の液体を掻き出すことが出来る。注射器の押す方の形状が頭に浮かんだ。笑
そしてオルガスムについても触れていた。何故、男はなぜ瞬間で終わるのに、女は余韻を残しあとに引きずるのか。それは他の男を求める本性だという。一夫一妻性が、当たり前の世の中になっているが、そんな世界は人類の歴史から見ればここ近年の本の一瞬に過ぎない。元々は狩猟民族で移動しながら集団行動を行っていた。
女の本能は、強い男の子孫を残そうとする。しかし男は自分の子孫を残したい。それを実現するには如何に「真空状態」を作るかが重要。笑
私のものは、どうすれば真空状態を作れるのか。これから、風呂に入って眺めながら一人対策会議を開催しようと思います。笑
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