オープニングで紹介されている小学校の「ごんぎつね」の授業。きつねの「ごん」が、いつもいたずらをしている兵十の母親の葬儀を見た時の描写について、小学生たちがグループで相談し発表する場面を紹介しています。
村人たちが集まり、葬儀の準備をしている。「よそいきの着物を着て、腰に手ぬぐいを下げたりした女たちが、表のかまどで火をたいています。大きななべの中では、何かがぐずぐずにえていました。」
普通に考えれば、村人たちが葬儀の参列者にふるまう食事の準備をしていることを想像するだろう。しかし小学生たちは「死体を消毒している」「死体を煮て溶かしている」などグループで相談しているのに、突拍子もないことを発表する。
ふざけているのかと思えば、そうではない。真面目にグループで相談したにも関わらず、出てくる答えは、普通の大人から見れば大丈夫かと思えるような学力レベルにあるという。
そんな子供たちに欠けているのは読解力ではなく、それ以前の基礎知識。登場人物の気持ちを想像したり、結び付けて考えること、物語の背景を考えることが出来ない。
SNS上などでよく発生する言葉足らずで起きる「炎上」など。「なんで来た?」という質問に対し、乗り物を答える人もいれば、なんでお前はここに来たのかという、攻撃にすら感じ取る人もいる。
自分は果たしてどうなのか。妻には「言葉足らず」とよく指摘されることがある。実際それは自分でも感じ反省しているし、一から十までうまく説明できる方では無いと思う。自分で説明するのが苦手だけならまだしも、一から十まで事細かに話しをしてくる人に対し、どちらかというと苦手意識があるくらいです。笑
小学生の国語力がどうのこうの語る前に、55歳になる自分の国語力は大丈夫なのか。そんな問題提起を食らった様な印象です。笑
ではそんな自分はどうすればいいのか。本を読め。文を書け。たくさんの人と話せ。そんなことを本書では推奨しています。その辺の人よりは、たくさんの人と話しているつもりですが、酒が入っていると覚えていないことも多々あります。笑
それを補うためにも、たくさん本を読んで、たくさん書いて、小学生の国語力からせめて中学生の国語力を身に着けたいと思います。笑
07 th in December / 311 th in 2023