よく経済の本を読むと出てくる「プラザ合意」。
みんなで集まって、もっと為替を自由化しましょう。
そんな話をした程度の認識しかありませんでしたが、
あらためて勉強しようと思い、手にとってみました。笑
1985年9月22日、先進5か国(アメリカ、西ドイツ、フランス、イギリス、日本)の、財務大臣と中央銀行総裁が極秘に集まり、各国の外国為替市場の協調介入によりドル高を是正し、アメリカの貿易赤字を削減したいので協力してください。
「基軸通貨であるドルに対して、参加各国の通貨を一律10~12%幅で切り上げ、そのための方法として参加各国は外国為替市場で協調介入をおこなう」
そんな「合意」です。「条約」とかではなく「合意」。
なんとも曖昧な感じです。笑
プラザ合意から現在で38年。
日本経済は、どう変わったのか。
とりあえず1985年頃の日本経済は元気だった。
プラザ合意の1985年は1ドル238円。
1995年は2.5倍にもなる95円まで上げた。
どうしてこれほどまでに急激な円高になったのか。
当時の政治家や日銀総裁の言動、それに対する投資家の反応など、さまざま引用して非常にわかりやすく解説されています。
現在の日本は、アベノミクスによる大胆な金融緩和で、
なんとか一息ついている状況だが、アベノミクスがなければ、失われた20年は、失われた30年になっていたのではないかという。
日本人は「明日は今日よりいい」という素朴な信念を持っている。
給料は毎年上がり、家には新しい電化製品が入り、車も買える。
自分の家庭を見れば、豊かになる日本が見え、
明日は今日よりいいと、素朴に思えた。
その一方、中国の台頭はあったが、いまも日本は世界3位。
4位ドイツをはるかにしのぎ、5位イギリス、6位フランスを軽く引き離す、堂々たる経済大国です。
世界的に見ると、間違いなく、最も豊かな国のひとつです。
それほど悲観的になることも無いのではとも思う。笑
他国はどうのこうのと、言う前に、
「明日は今日よりいい」わけではないけど、
「今日はいい」で良いのではないか。
そんなことを思わせてくれる内容でありました。
22 th in July / 205 th in 2023