陸上自衛隊でメンタルヘルスに
16年間関わって居たという著者。
戦場における兵士のストレスについて。
現場では日常的なストレスで心身のバランスを崩した隊員へのカウンセリング、訓練事故や同僚の自殺というショックに直面した隊員のケア、東日本大震災におけるメンタルケアなどを行って来たという。
著者が自衛隊で隊員たちに説いていた教えは、現代人に共通して役立てられるはず。その様に語られた内容になっています。
悩みの殆どは人間が原始人だった頃に立ち返るとその正体が見えて来ると言う。
人間には本能的に
「一番になりたい」
「仲間に入れてもらいたい」といった感情があり、
この目標が満たされない行き詰まる。
そんな心のメカニズムやメッセージ。
納得できれば、落込みやすい人も変化出来るはず。
そんな風に説いています。
予期せぬ感情の浮き沈み。
「体が休めと言っているんだ」
「悔しい思いをしたから、やる気がなくなって当然」
素直に受け止めることも大切だと言う、
どんなに八方ふさがりだと思っていても、
必ず再び浮き上がれるときがやって来る。
疲れた心身を休めたいときに、本書を開いてみてください。
そんな風に締めています。
どうしようも無いと思った時に、
また読もうと思います。笑
17th in April / 116th in 2022