コンビニ人間/村田沙耶香

第155回(2016年)芥川龍之介賞受賞作

通称・芥川賞。

通常優れた純文学を書いた新人に与えられる文学賞です。

純文学。

イマイチ難解な文章があったり、難しかったりして、避けている様なところがありました。

しかしこの「コンビニ人間」

ネットで見るといろんなコメント出てきます。

本作のように面白い作品が芥川賞を受賞することは稀であり、同賞の歴代受賞作品でもトップクラスの面白さだと評した。

山田詠美は、「コンビニという小さな世界を題材にしながら、小説の面白さの全てが詰まっている。十年以上選考委員を務めてきて、候補作を読んで笑ったのは初めてだった」と評価した。

村上龍は、「この十年、現代をここまで描いた受賞作は無い」と評価した。

本作のように面白い作品が芥川賞を受賞することは稀であり、同賞の歴代受賞作品でもトップクラスの面白さだと評した。

小説と向き合うためにコンビニエンスストアでアルバイトを開始し、2016年に『コンビニ人間』で芥川賞を受賞した後もしばらくアルバイトを続けていたという著者。

少し変な女の子。そして奇行。

自分では思った通りしている行動が、まわりから理解されない。

印象的なエピソードに、ケンカを始めた友人達を

まわりが、「やめろやめろ!」と騒いだので、

スコップを手に取り、ケンカをしている友人の頭を叩いた。

友人はちゃんとケンカを辞めたのに、周りから理解されない。

親は学校に呼ばれる始末。

そして、思ったことをしない。口に出さないことが、

迷惑を掛けない術と知り、内向的になっていく。

そして思春期終盤に出会うコンビニバイト。

人生、生活の全てがコンビニが中心に。

そんな描写が、お見事です。

小説家って、ほんとすげぇな。

そんな一冊でありました。

だいすけ@190dai.com
新しモノ好き。ガジェット大好き。 平成元年から小さい建設会社。今は社長です。小さい会社なので、営業的なことや技術的なこと。除雪もします。ガジェット、カメラ好きが講じ、ネットやPC、Drone好き。外食する時や夜の会合なども多いので、食べ歩きやガジェット。仕事のこと。読書。そして地元のコトを中心に書いて行こうと思います。
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