タモリと戦後ニッポン / 近藤正高

 終戦直後に生まれ古希を迎えた稀代の司会者の半生と、敗戦から70年が経過した日本。双方を重ね合わせることで、あらためて戦後ニッポンの歩みを検証・考察した、新感覚の現代史といった感じのタモリ本という感じです。  タモリとは

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バカ論 / ビートたけし

 「男女の関係はあったのか?」なんて間抜けなことを聞く芸能レポーター、「この責任をどう取るつもりなのか」と偉そうに語るコメンテイター、「どうしたら売れますか?」と聞く若手芸人、「日本の行く末が心配だ」と我が身を振り返らず

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ドリフターズとその時代

 私も小学生時代はドリフに熱狂していた。土曜日の夜が楽しみだったし、それは私だけではないだろう。事実、一番支持されていた時期は視聴率50%も叩き出したという。  80年代にドリフに親しんできた身として、ドリフがどう位置付

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ふつうの人が本を書く意味/蔵本貴文

 本を書くことで人生は変えられる。しかし、それには作法があるという。特に「ふつうの人」にとっての出版は、著名人のそれとは全く違う。本書はその作法についてとても詳しく解説しています。  私もひそかに「本を出したい」とか「小

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人魚が逃げた/青山美智子

本書は2025年の本屋大賞で第5位の作品です。 1位: 『カフネ』阿部暁子2位: 『アルプス席の母』早見和真3位: 『小説』野崎まど4位: 『禁忌の子』山口未桜5位: 『人魚が逃げた』青山美智子6位: 『spring』恩

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