小説家になるための教科書/小狐裕介

 本をたくさん読んで知ったことの中に小説家という、書き手側の視点がある。少なくとも、ある程度の読書家ならみんな思ったことがあると思う。

 小説家になりたい。(笑)

 私もそれは思う。それは何故か・・・「#小説家に落ちない経費は無い」のだ。どんなに飲みに行こうが、キャバクラ通いしようが、風俗に行こうが、コンサートに行こうが、旅行に行こうが、
スポーツカーを買おうが、それを題材にした文章を書けば、必要経費になるのだという。

 まぁ、そんなことが出来るのは1部の売れっ子作家だけだと思うし、そんな暇があったら売れていないでしょう。

 本書は小説の書き方がどうのこうのという本ではありません。教えは「ひたすら書け」が信念のようです。書き方は教えることが出来ないと断言しています。

 そして出来ることは何でもやること。売り込み、営業面など。著者の経験が書かれていますが、全く約に立たなかったと書いてあるものばかり。(笑)

 私(著者)は小説家になるためには小説の書き方を学ぶよりも「小説家を目指す上での心構え」などの”マインド”を変えた方がいいと思っています。 マインドが変われば行動が変わる。その結果、小説家への道が開けると考えています。

 と、この様に説いています。

 要するに心意気と覚悟のようです。本書を読んで感じたことは、私は小説家になれないと思いました。(笑)