退職後の生活や資産運用について、興味が出てくるであろう60歳以降の人にむけて、経済の基礎や実践的なアドバイスなどを提供してくれている一冊です。
著者の本は何冊か読みましたが、元財務相で、MMT(現代貨幣理論)論者であり、国債は破綻しない。そんなことをたくさん説いている人です。
日常生活に関するトピックと関連させ、実例を交えて説明することで、読者が理解しやすいようとても工夫されている印象です。
年金制度の仕組み、退職後の資産運用のポイント、インフレとデフレの影響など、シニア世代にとってはある程度知っておいて損はない、そんな重要なテーマが書かれています。
老後の生活設計や資産管理の方法として、一番に国債を推奨していたのがとても印象的でありました。
また著者は、経済の基本的な概念をわかりやすく説明するために、グラフや図表を作成することを推奨しています。自分で入力し、それらのデータが視覚的に理解できることで、深く理解する助けになると説いていました。
株といえば「チャート」が思い浮かぶように、データを視覚化するという、果たして自分は何をグラフにしたら良いかわかりませんが、客観的に判断したいときは、是非エクセルでグラフを書いてみようかと思わせてくれました。
シニア世代でも、経済に興味がある人もいれば、全く興味がない人もいる。しかし、知らないより、知っている方がいいに決まっています。
知ることにより、役立つ知識を身につけ、より豊かで安心な老後を迎えるための準備ができるなら、様々な知識を得るため、すすんで勉強できるようなシニアになりたいものですね。笑
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