ものの見方が変わるシン読書術 / 渡邊康弘


 読書出来ない人でこんなことを言う人が多い。「1冊全部読み切れない」「集中力が続かない」「積読になってしまう」このような「読書の悩み」や「読書への罪悪感」がある人は多い。

 本書は、そんな人達の読書に関する罪悪感を取り去ってくれる。そんな本書といってもいいでしょう。脳科学、認知心理学などから、世間一般でいわれる「読書」という行為の常識を覆してくれる内容です。

 全部読めないのは、自分に必要な部分だけ読めばいい。集中力が続かないのは、休憩をはさみながら短い時間のほうが結果は出ると思えばいい。積読になるのは、潜在意識には情報を伝えている効果があると思えばいい。内容を忘れてしまうのは、思い出す練習をすればいい。

 興味深かったのは「思い出そうとする行為」がとても読書の効果を発揮する時だという。私は様々な本を読んで、アウトプットすることが読書の効果を高めることだと思っている。インプットすることより、アウトプットすることの方が数段労力を必要とする。

 何故、アウトプットすることの方が大変なのか。それは「思い出そうとする行為」が伴うからなのではないか。そんなことを思い、妙に納得してしまう。「アウトプット=思い出し」いずれにせよ、読書の効果はあるのかも知れない。笑

 著者は年間読書冊数3000冊だという。1日10冊レベル。笑 とても信じられない。笑 私は現在1日1冊は読めるようになったが、数年前、1日1冊本を読むという人の本を読んで信じられなかった。しかし、現在そのレベルに達している。笑

 どこまで増やせるかわからないが、年間300冊はこれからの人生で継続できれば、少しでも成功者に近づくことが出来たり、他人から少しでも尊敬してもらえる人間になれればよいかと、漠然に思ったりするレベルです。笑

 著者曰く、現在は時代の転換点であり、いま必要なものは、いままでの考えとは違う「新しいものの見方」。新しい時代は、いままでの常識が非常識となるとき。「シン・読書術」で、新しいものの見方を身に付け、これからの生き抜く力を磨きましょうという。

 これからも生き抜いて、毎日、美味しいお酒を飲んで楽しむためにも、たくさん読書して時代に適合して行きたいと思います。笑

3月28冊目_2024年73冊目